スマホを持っているのならついでにライフログをつけてみようという提案

2016年もすでに半ば。時間が経つのが年々速くなっている気がする。

スマホの普及も進み、ほとんどの人がiPhoneかAndroidスマホのどちらかを持っていると思う。

ガラケーがダメとは言わない。料金プランを考えれば安いにこしたことはないのだから。でも、逆に定額でそれなりの費用を払ってるのならその払った分だけの価値を取り戻す努力をしてほしい。

今回はそんな移動に関するライフログのお話。

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1. ライフログとは

生活を記録として残すことである。範囲がとても広いのですべてを上げることはできないが、例えば、睡眠時間、朝食の摂取カロリー、材料、散歩の歩数、天気、出したごみの量、気分、スケジュール、家族と交わした内容など自分のやった行為すべてが当てはまる。

これらすべての記録を残す努力ができる人はたぶんいない。ライフログの中身がライフログを残す行為そのものになってしまうからだ。

2. ライフロガー

巷にはここ数年、ライフロガーといわれるデバイスが出回っている。僕自身もそれなりの種類を試した経験がある。これらのデバイスは、世の中のライフログに対する潜在的需要からきているものではない。スマートホンや省電力技術の技術革新からきているものだ。スマホと連携することで画面を自前で用意する必要がない。バッテリーが切れそうになったらスマホから通知するなどだ。

大半の製品は加速度センサ、ジャイロセンサとバッテリ、Bluetooth通信モジュールを内蔵しており、構成はほとんど同じものだ。

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違うのはそれらのセンサのデータをどう解析し、ユーザーに対してどう見せるのかという点だ。商売上の都合もあるのだろうが、アプリの中でしかデータを見ることができない製品もあれば、クラウド上で共有し、自分でデータを分析に使えるようにしているものもある。個人的には電池が数日しか持たない、同期が面倒などデメリットを考えると現行機種から得られる情報は非常に少ないと思う。とにかく高い。

3. 自分の役に立つライフログってなんだ?

これは個人差もあるので一概には言えない。毎朝ランニングをする人であればその日の走った距離や心拍数が必要だろうし、専業主婦であれば使ったおむつの数やスーパーで買ったもののリストなんかが自動で記録に残せたら便利かもしれない。

目的や用途に応じて道具も変わる。しかし、ライフロガーというものに内蔵されているセンサーは主に加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、心拍センサなどで、基本的にはこれらのセンサーの値から目的の数値を推定するという原理になっている。

例えば腕を振った回数から歩数を推定したり、腕の振り幅や速度で走っているのか歩いているのかを予測したり、気圧の変化でエレベーターに乗ったのか階段を上がったのかなどをアルゴリズムやデータベースの比較によって求めることになる。

心拍は腕時計のような形のロガー本体の裏面に取り付けてある明るさを計測するセンサーで、血流の流れの変化を読み取る仕組みになっているのだが、当然、計ることができるとき、出来ない時がある。腕を激しく動かしている間はデータが飛ぶなんてことは日常茶飯事で、その間のデーターは前後のデータから推計するという仕組みになっている。というかこのレベルでないと数万円では商品に出来ない。

ネガティブな表現ばかりしているが、現状売られているライフロガーの性能はこんなものだ。あくまでも僅かなサンプルに寄って得られるデータからそれっぽい値を出しているだけということ。世の中にある商品としては体組成計もその部類に入る。筋肉の量や脂肪の量を直接計っているわけではなく、あくまでも体に流れる電流の量を過去のデータと比較して実際の量に近い値を出しているだけということになる。

こんな前提をもとに話をするならば、実際にはちゃんと測ることができる計測器ではなくおもちゃだということになってしまうのだが、目的に応じて、それっぽい数値を記録することができるのであれば、それはそれでユーザーにとっては安価に手に入る便利な道具でもあるということでもある。

そういう意味では、何でも計れそうだからという理由で買うのではなく、ある程度自分の目的に応じたデバイスを選んで欲しい。

4. じゃあどれを買えばいいのか?

個人的にはライフロガーという観点で買うならJawboneシリーズがおすすめだ。ソフトの出来がいいし、端末としても洗練されている感じがある。だけど、ライフログというだけの理由で今から買うにはちょっと高い気もするのも確か。

そこで選択肢の候補に入れて欲しいのは心拍計付きのAndroid wearだ。目的はズレれてしまうが、異なる用途としても使える。確かにバッテリーが1週間弱持つライフロガー比べ、1,2日と充電が面倒なのも確か。でも、自分が使うと決めてしまえば腕時計の付け外しの手間に充電が加わるだけなのでそこまで苦労には差がないかも。逆に、数日使ってるうちにいつの間にかバッテリーが切れているという問題のほうが個人的にはダメージが大きい印象だ。

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あまり店頭で見る機会はないかもしれないが、できれば一度店頭で現物を確認してみてほしい。

5. 実は買わなくてもログを取る方法がある?

ある。先ほど書いた加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサなどは実はスマートホンの中にも当たり前のように内蔵されている。それらのセンサーを使えば、ポケットに入れたスマートホンでもそれなりのログを取ることができる。しかも、ライフロガーにはほとんど付いていることはない自分の位置を知るためのGPSもスマートホンには付いている。自分の行動履歴を記録に残すことができるのだ。

このログを取るにはアプリケーションが必要になるのだが選択肢はたくさんある。とりあえずはOS準標準機能を使ってみて欲しい。Android,iPhoneともに以下のアプリだ。歩数や時間、距離などを管理することができる。数千円の万歩計の代わりにはなる。

Google Fit(Androidのみ) / ヘルスケア機能(iPhone)

その他、個人的に便利だと思っているのがmoves。自分の移動履歴を手段と場所で簡単にまとめてくれるアプリだ。どの駅まで歩いて、どの駅まで電車で移動してどこにどれくらいいたかを後から振り返るのには必要十分なアプリ。ちょっと精度が甘い気もするが、バッテリー消費が少ないと思えば満足できる。

moves(Android) / moves(iPhone)

6. 移動履歴だけで考えればこれが鉄板

個人的にライフログとして重要だと思っているのは自分が行った場所や写真をどこで撮ったかを思い出すためのツールだ。

スマホが普及するまでは、デジカメで写真を取るのがメインだったと思うが、最近のコンデジのようにGPSがついていたりはしなかったので、当時はデジカメと一緒にGPSロガーというものを持ち歩いていた。このGPSロガーはスイッチを入れるとただ淡々と自分の位置情報と時刻を記録し続ける機能しか持っていない。

しかし、デジカメで取った写真にも時刻は記録されるので、後でその時刻同士を照らし合わせれば写真をとった場所がわかるというもの。また、GPS機能付きデジカメと違って移動した履歴をすべて辿ることができるので、山登りの記録や、スキー場のお気に入りのゲレンデを後から地図上で振り返ることができるというメリットも有る。

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バッテリー持ちを気にするのであればこのようなデバイスを持ち歩くのもいいが、現在ではこれとほぼ同じ機能をスマホで実現することができるようになっている。その名も、google ロケーション履歴

Location-.jpg

自らの位置情報を馬鹿みたいに遡ることができるツールだ。カレンダーでいつでも戻れるので、家で寝ていた、海外旅行に行ったなどがすべてまるわかりだ。

一度自分のロケーション履歴を覗いてみて、もし履歴が取られていない状態になっていたらぜひ有効化しておいて欲しい。履歴を残されることに恐怖心を覚える人もいるかもしれないが、逆に言えば自分の記録を何もしなくても勝手に取ってくれるという、昔はなかった魔法のようなツールである。

近いうちに、このロケーション履歴のデータを使う方法を書いてみたいと思う。

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