トラブル続きだったレーザー加工機の修理もひと段落。それなりに活用する日々が続いている。
ネットでいろんな作例を見ることができるが、正直言って自分でやるほどのことか?と思うようなものが多い。ブロガーの能力という部分もあるかもしれないけど。
無いものを図面通りに正確、簡単に作ることができるので、筐体やケース、量産の類には向いている機器だとは思うが、メイカーズスペース(共用の工作室?)などのブログに載っているような小物、アクセサリ類に関しては、材料も見た目もあまりセンスがいいとは思えないものが多いし、実用性に乏しい。(ボタンとかはありかとも思ったけど)
物作りって結果がどうあるべきかから考えるものであって、手で切ろうがレーザーを使おうが望んだ結果が出せることが作り手の理想なんだけどなかなかそうもいかないよね。実際には煙と匂いがすごいし手は汚れるし。
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困るのは設置面積で、とにかく場所を取る。あとポンプや冷却機構、排気ダクトの類がごちゃごちゃと。
ここ数年、国内で名を馳せている?レーザー加工機ベンチャーの商品には半導体レーザーのモデルがある。確かに立てかけておけるコンパクトサイズなのでちょっと興味が湧きがちだが、実際には数Wの出力しかないので表面を焦がす程度のことしかできない。
紙ですら印刷する機会が激減して、プリンタは自宅に必要なくなっているような時代になんで、、、って感じすらする。カッティングマシンとどっちがいいのかは僕にはわからないが、この手の機器は普段からそれなりに苦労している人以外は買っちゃダメ。やってみるくらいの気持ちならちょっと費用がかかっても共用スペースを借りて高級機でちゃちゃっと目的だけ果たしたほうがいいと思う。
使い始めたとしても実際には材料が無駄に高かったり、作ったところで100均に行ったら同じようなものがあったりとか悲しい現実を突きつけられることが多い。
個人的にはブログに書いていることと書いていないことがあるけど、3Dプリンタやレーザー加工機は何かのケース作りには向いている機器だと思う。特に一品物で剝き出しだとごちゃっとしやすいもの。
ここ1,2年、ケースがない基板のためのケース作りみたいなのがライフワークの一部に取り込まれてる。リクエストをもらうことも多いのだが、最低限自分にメリット、ついでにみんなにもメリットがありそうなものを優先してやるようにしている。
この業界、ケースがあれば使うのにって思うものが意外と多いんだよね。だからと言ってタカチのケースに入れるほどのものでもないしみたいな。
そんな観点で、最近着地した作り方が2通りほどある。
① 合板を組継ぎで接合する方法
– レーザーカットとはめ込みだけで終わらせる。木材の柔らかさを利用してきっちりはめ込むのでボンド不要、分解不可。
② アクリルをほぞで組み立てて接合、もしくはネジで結合する方法
– こちらも接着せず、はめ込んでいくことで形にする。嵌合の順序やネジで分解しないように止める。分解可。
どちらの場合も内蔵するものの大きさに合わせて内寸を決定。材料の厚さによって寸法を調整する感じ。アクリルは開閉できるので電池交換などが必要な機器に向いている。
見た目も当然アクリルに軍配が上がるのだが、実際には強度上の問題で一回り大きくなることと、中身が見えて印字が見にくくなるという問題もあるので実用性としては合板かなという気もしている。同じものをそれぞれの材料に合わせたデザインをするとこうなる。あと、汚れや傷がつきやすいので保護シートをはがすかどうかで悩む。
アクリルはどうしても大きくなる。側面を省いて前後パネルだけだとケース感がない。厚めの3mmを使っても数度の開閉で一部が欠ける感じ。でも売るならこっちという感じはする。あと、アクリルの断面が鋭利で、指で撫でていると切れることも多い。
それに対し、合板で組むとこんな感じ。合板ではなく薄板でも作れるのだが、この程度の厚さだと木目に沿って割れることが多いので、あえて積層してある合板を使って割れにくくしている。安い合板(ラワン芯)はレーザーだとちょっと切れにくい。その代り彫刻でいろいろと表現できるのでシールとかを貼らなくてもくっきり見える文字を入れられる。
材料費でいえば圧倒的に合板が安いので、個人的にも合板に落ち着いている部分がある。魅せるもののときだけアクリルみたいな。もうちょっとうまく設計してアクリサンデーで接着って方法を使えば合板と同レベルにはなりそうだけど、中身を取り出せなくなるのも困るなといった感じ。
切削で解決できればいいんだけど時間は一番かかりそうだしな・・・・・・
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