電子工作をやるならまず最初に買うべきなのはテスターだと思う。半田ごてよりもテスターが先だ。
最近ではテスターなんて商品はほとんどなくて、カッコよくデジタルマルチメーター(DMM)というらしい。
個人的には人生の中で測れさえすれば見た目や使い勝手はどうでもいい部類に入っていたテスターだが、最近買い増す機会があったので紹介。
ちなみに、テスター使用歴としては今までに3台。今回が4台目になる。
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OHM(オーム電機) デジタルマルチテスター TDB-401 (04-1891) オーム電機 |
どうでもいいが遍歴から。
① 小学生の頃にどこかのホームセンターで親に買ってもらった(たぶん)SANWAのアナログテスター。
– 当時赤白の2色の箱に黒文字で型番が書いてあったのが印象的だったのでたぶんそうだと思う。,真っ黒ボディで白パネル。配置はこんなやつ。こいつは工具箱の中でメーターパネルに角が当たって割れたので買いなおした記憶がある。
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Sanwa アナログマルチテスター CP-7D 三和電気計器 |
② PC方向に寄り道していた期間に使っていた安物デジタルテスター(いわゆるDMM)
– 会社名は変われど現存するっぽいので貼っておく。正直惹かれる要素は価格のみでないよりはましで買った記憶がある。接触や電池持ちもあまりよかった記憶がないので自分の中では黒歴史。
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SSPOWER(エスエスパワー) マルチメータ EC-5308B パオック |
③ 工作の世界に戻るのと同時に温度を測れることに魅力を感じたDMM MASTECH MS8221C
正直言って、これも選び抜いて買ったわけではない。前記DMMのあまりの使い勝手の悪さにいらいらしているころ、たまたま秋月電子の八潮店に行ったら店頭に並んでいたので買ったという安易な選択だった記憶がある。
値段も安く、隣に並んでいたUSBオシロが気にはなったがスタンドアロンなのは重要だと思っている。
実際にはかなりしっくり来ていて仕事で使っている横河のやつよりも手になじんでいる感がある。もう5年くらいになるかな。唯一気になる点といえば、忘れたころに問答無用でやって来るオートパワーOFFだけ。
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マルチデジタルテスター【MS8221C】【デジタルマルチメーター】【多機能】【温度計-20度から1000度まで】取説付 MASTECH |
こんな感じでふらふらと身近にあるもので済ませてきたDMM遍歴だが、現状でそこまでの不満は感じていない。唯一、前回の購入時に迷ったのはロガー機能で、シリアル出力なりメモリ記録なりで温度変化や電圧変化を監視できればいいなとは思っていた。
今回は、そんなきっかけだけを満たすために、最近のDMMを追加購入してみることにした。ぶっちゃけ、DMMの使用頻度って結構高いくせに投資したことなかったんだよね。今までの3機種合わせても1万円いってない。今回も勢いで買い足しちゃうことに。
機種の選択としては、(結果論だが)OWONを買ってみることにした。動機は不純なのだが、オシロを買うときに作りが最近っぽくてかっこいい見た目のOWON。残念ながらいい評価を見ることがなかったのでRigolに浮気してしまった経緯がある。個人的には国産かどうかには全く執着していないし、失敗できるとしたらこの価格帯が限界ということでOWONのB35を選ぶことにした。
勢いでクリックしてしまう前に、1点だけ忠告しておくと、B35には標準版のB35,True RMS対応のB35T, また、それぞれにBluetooth2.0版と 4.0LE版があるっぽい。用途によっては最新版を選ばないほうがよさそう。詳細については後述。
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OWON デジタルマルチメーター Bluetooth対応 True RMS バックライト B35T OWON |
ちなみに、今回はそんなことには気づきもせずTrue RMSを購入した。
とりあえず外観。メモ書きは・・・英文? 選択肢があるならこっちに選ばせろって感じだけど。
一応、梱包上はTrue RMSにチェックが入っている。(価格差はこのチェックだけでないことを祈りたい)
裏にはなぜかAndroidのバージョンとiOSのバージョン、Bluetoothのバージョンが書いてある。罠の1つ目はこれ。Bluetooth4.0は重要じゃない。iOS7で使えるかどうかが重要。
中身だが、安価な割にしっかりしている。というかこういうリソースをもっと機能に費やしてほしいと思うのは僕だけか?
中身はこんな感じ。本体、リード、リードキャップ(みのむしクリップ)、熱電対、テストソケットと標準的な内容。クリップ付きのキャップは便利かも。
電源は単三×2本。電池蓋はねじ止め方式。ちょっとめんどい。気になるのは本体のスタンド部。
なんかめちゃくちゃ貧弱。立てかけた状態で操作するだけで折れそうな勢い。数回でパキッといきそう。立てて使う人ってそんなにいないのかな?
スマホ連携機能が売りのB35だが、アプリは恒例の野良アプリなのでOWONのサイトからダウンロードする。
で問題点、それはB35とアプリ側の連携機能の問題だ。
フリーソフトでTs Digital Multi Meter Viewerというものがあり、PCをテスターのロガーとして使える便利なものなのだが、このB35については新旧2機種が存在し、Bluetooth2.0版とBluetooth4.0版が存在するのだが、以下のような違いがある。
機種 | B35(T) Bluetooth2.0版 | B35(T) Bluetooth4.0版 |
Android | 〇 | 〇 |
iOS | × | 〇 |
PC | 〇 | (現状では)× |
SPP | 〇 | × |
独自Profile | × | 〇 |
ペアリング | 必要 | 不要 |
ようは、B35のBluetooth4.0版はiOSでも使えるようにSPPではなく独自のプロファイルを使っているので、PCでは使えない。逆に、昔のBluetooth2.0版はiOSでは使えない代わりに、汎用のSPPプロファイルで通信しているのでPCでも読めるということらしい。
ちなみに、Bluetooth4.0版はOS側でペアリングする必要もない(というかしようとしてもプロファイルがないのでつながらない)ので、アプリを起動するだけという手軽さでは4.0版が勝っているという考え方もある。
PCで使いたければ2.0版を、iOSで使いたければ4.0版をといったところか。
無線にこだわらなければシリアル接続という手もある。それはそれでプログラム書ける人にとっては便利かも。
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