親が最近SoftbankからMVNOにMNPした。今までiPhone4sを騙し騙し使っていたのだが、ここ数カ月は家でWifiが使えなくなったと言っていたのでルーターかPCの問題だろうと思っていたのだが。。。。
使わなくなったiPhoneなので、そもそもごみといえばごみなのだがサブのネット端末としてはまだ戦える。SIMロック解除や下駄を履かせるなんて面倒なことをせずにネットにつなぎたい。そう思って状況を見るために送ってもらった。
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au iPhone6s 64GB スペースグレー 白ロム Apple Computer |
とりあえず、状態をみてみることに。
本体は普通に起動し、もっさりではあるが動作している。なのでとりあえずアップデートや復元を試してみることに。作業はあっさり完了。でも問題がいくつか。
iTunesからの作業は問題ない。本体はSIMを抜いてあるので、Wifiを使わないとネットにはつながらないのだが、そもそもそのWifiがONにできない。
写真を取り忘れたのでネットで見つけた。こんな状態。
Wi-Fiのトグルボタンがグレーアウトしてそもそも触れない。この機種にはWi-Fiがついてないといわんばかり。iOSにWi-Fi無しの端末がるのなら別なのだが、そもそもこの状態を想定してこんな画面を作ってあること自体がおかしい。
まぁ、想像するにWi-FiモジュールをiOSが認識できていないという状態の表現方法なんだろう。
ということなので、ネットでググってみるといくつか情報がヒット。
1.ネットワーク設定のリセット、初期化を試みろ(アップル公式手順)
2.故障なので交換対応(古いので無償交換は無理、15,000~20,000程)
3.本体を冷蔵庫に入れて冷やす、上の方をドライヤーで温めると復活する(恒久的もしくは一時的に)
4.交換機はチップが違った(という人がいたので)、内部のチップを外して付け直すと直った。
など。1はやってみたが状況に変化なし。2は1万円払えば中古が買えるのであり得ない。3は確かにそういう事例があるのなら効果はあるかもしれない。でもそんなレベルで直ってもまたすぐ調子が悪くなるに決まってる。
ドライヤーならまだわかるが、冷蔵庫に入れて直ったというのは偶然、もしくは結露によるショート寸前の状態である。止めはしないが絶対にやらないほうがいい。
ということで、4に近い3をやってみることにした。
以下、お決まりの注意書きだが、以下の作業で直る保証もなければ分解することでアップルに直してもらえる可能性もなくなる。また、分解によって起こった”更なる故障ww”、事故など一切責任は取れない。自己責任で。
何も道具がないという人は以下の道具を準備。プラスドライバなどは100均でも買えるが星形ドライバが必要。
今回はチップを焙って裏側の半田を溶かす効果を狙うので、ヒートガンに類するもの。ドライヤーでは半田は溶けない。もしくは下記半田ごて。
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今回使ったのはこれ。ガスを使うタイプのコードレス半田ごてなのだが、アタッチメントとして先端をガストーチに変換するアダプタがついている。まぁ普通の半田ごてを押し付けても行けるとは思うけど。
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エンジニア コテライザー SKA-60 エンジニア |
分解については下記サイトを参考にした。 【iPhone4S】 分解&修理手順 ~バッテリー、液晶、ホームボタン交換~
このサイトの写真を追えば作業できた。とりあえずリンゴの解体。グロ注意。
本体の裏カバーを開けて、コネクタ、ネジを外していく。
で、メインの基板を外す。本体正面から見て左上、裏から見て、カメラの反対側右上あたりに問題のチップがある。
メイン基板の写真でいうと基板上端にあるシルバーのチップだ。
ここからはアルミホイルなどで他の部品を養生して作業してほしいが、今回は見た目重視のイメージ画像で。
チップの周囲を10秒程度ずつぐるっと焙っていく。チップが熱せられ、チップと基板の間の半田が改めて溶けるという効果を狙っている。
やっていても状態が目視できないのでこのあたりはエンジニアの勘で。やりすぎてチップが死んでも悲しいが、どうせ使えないので大胆にやった。
日ごろの鬱憤が晴れて気が済んだら、今までの作業を逆の手順でたどり、蓋を閉め元に戻す。
すると、キタ――――。当たり前のようにWi-FiをONにでき、通信できるように。やはり原因は基板の反りや半田不良だったのか。
まぁ壊れてなくてよかったと思えるのはこの瞬間からだ。技術力によってはちゃんと元に戻せないというリスクもあるので慎重に。
ということで、晴れてネット端末として復活したiPhone4s。使えないアプリとかも出てきてはいるが、Wi-Fi利用の音楽端末としてはまだまだ使える。
Volumioに対してAirPlayも出来るので、宣伝ではないがw、家の中で音楽再生専用機として使い倒してほしい。
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