大学時代に奮発して買ったDELLのモノクロレーザープリンタ1700nだが、正直まったくもって性能に不満はなかった。
ただ、昨年”年賀状だけ”のために購入したCanonのインクジェット複合機PIXUS MG6330に嫌気がさしただけ。
Canon プリンター インクジェット 複合機 PIXUS MG7730 BK ブラック Not Machine Specific キヤノン |
そんなアンチインクジェットプリンタオタクに捧ぐカラーレーザープリンタのすゝめ
独身時代はまったくもってカラープリンタを必要としていなかったので、モノクロレーザー一本で凌いできた。 が、この年になって写真印刷とかシールの印刷とかしてみたいことが出てきたのでとりあえず電気屋で売ってるカラーインクジェットプリンタを久しぶりに買ってみたわけだ。
brother プリンター A4 インクジェット複合機 PRIVIO DCP-J963N-B ブラック 両面印刷/有線・無線LAN/レーベル印刷/ADF Not Machine Specific ブラザー工業 |
値段もハイエンドのくせに2万円程度(理由はあるが)と割安感を感じてしまったのも理由の一つ。正直画質にもまったく不満はない。 ただ、“遅い”、”うるさい”、”インクがすぐなくなる” など、10年前のインクジェットの不満が何一つ解決してない。 レーザープリンタを使ったことがないと分からないと思うが、”うるさい”という共通点はあってもそれ以外の問題は皆無。 もう腹が立つレベル。きれいなのはいいが、いまだに耐水性に大きな進歩がないのも悩みどころ。
結局、年賀状以外はほとんど使わないという状況で、スマホ印刷、無線LANなどの付加機能は宝の持ち腐れ状態。 ScanSnapを使い始めたので、立体物や裁断しない本のスキャンなど、フラットベッドスキャナ以外は全く使っていない。はじめは電話、ADF付の複合機を買おうと思っていたのだが、今よく考えれば固定電話なんか使わないし、 電話台なんか置くつもりもないし、本当に安物買いの銭失いになるところだった。
brother プリンター A4 インクジェット複合機 PRIVIO MFC-J990DN デジタル子機1台付き/FAX/無線・有線LAN/自動両面プリント/ADF Not Machine Specific ブラザー工業 |
というわけで、カラーレーザーという選択肢が出てくるのだが、いろいろ探していると、最近はレーザーじゃなくてLEDを光源に使う”LEDプリンタ”なるものがあることを知る。
日本電気 A4カラーページ(LED)プリンタ MultiWriter 5600C PR-L5600C Not Machine Specific NEC |
カラートナー方式のくせに下手すると1万円を切ってる。これは!!と思ってショールーミング(苦笑)してみたのだが。。。 “汚い”。文書の印刷として考えれば許せる範囲だが、解像度的に物足りない。鮮やかさが感じられないなど、 写真印刷には向いてないオーラをビンビンに感じる。 あと耐久性。ドラム交換ができないため、3万枚という印刷寿命が あるのだ。 DELLレーザーは10年近く使っているが、いまだに保守部品があるうえ、普通に使える感触があるので、 どう考えても 壊れるほうが早そう。なんか精神衛生上よくないので、ランニングコスト面で再検索。てな感じで、選定条件を再定義することにした。
1.レーザーだけに大きさと騒音には目をつむる
2.ランニングコスト重視
3.ポストスクリプト対応機種にする
4.クラウドプリント対応(スマホ、タブレットからの印刷需要はこれからもありそう)
5.実売価格重視
6.自動両面印刷
3のポストスクリプトは普通の人にはあまり需要がないかもしれないが、フォトショやCAD周りの印刷ではちょっと欲しかったりする機能なので妥協しないことにした。 ってな感じで選択したのはBrother HL-4570CDWだ。
brother レーザープリンター A4 カラー JUSTIO HL-L8350CDW Not Machine Specific ブラザー工業 |
。。。正直デカい。今までよりもふた回りくらいデカい。うるさい。でもいいんですよ。写真印刷に耐えうる画質なら。
あらかじめ言っておくと、Brother系のスマホ向けプリントアプリは使い物にならないです。 これは想像でしかないけど、例えばあるホームページの印刷をするとなった時に、そのスクリーンキャプチャをアプリに 渡すような作りのため、解像度が端末の画面解像度依存になってしまうこと。もしかしたら他社もそうなのかもしれないけど。
ただ、Googleクラウドプリントという手段と、常時起動するPC(サーバーでサービス起動もしくはChromeを入れてあるPC) があれば、プリンタの性能を最大限に引き出すことができることがわかった。 本来はクラウドプリント対応機のみ使える機能なのだが、Chromeが入っているPCを共有プリンタとして経由することで 恩恵にあずかることができる。 ちなみにiPhoneのAirPrintも同じ考え方。AirPrintサーバーアプリをPCにインストールすることで何とかなる。 このサーバーもしくは常時起動しているPCという条件さえ満たしていれば、4のクラウドプリントについてはほぼ考慮する必要はない。 PCで使えるプリンタであればクラウド対応にすることができる。
さらに便利なのは、クラウドプリントの中にPDF化→GoogleDriveという流れがあること。PDFに変換するだけなら プリンタなんていらないじゃんという本末転倒な状況にもなるが、プリンタ、PDF双方に出しておけば、変な話だが プリンタで印刷→スキャナでスキャン→プリンタで印刷→以下略 なんて馬鹿な無限ループを断ち切ることができるから。 LinuxのCUPSを使って印刷したものは自動的にPDF保存なんてことをやりたかったのだがまだうまくできていない。残念。
てなわけで、この機種は実売¥35,000程なのだが、付属のトナーでカラーで約1,500枚、モノクロで約2,500枚印刷できる らしいので、初期投資はこれだけ。しばらくは持つと思う。ちなみにトナーは1色¥4,000程、4色変えても¥16,000だ。 Canonのプリンタは大した枚数印刷してもないのに、度重なるクリーニングでインクはどんどん減っていき、去年だけで全色2カートリッジ分使った。ということは¥6,500×2で¥12,000ほど。
ブラザー(brother) TN-395/390 汎用トナーカートリッジ 4色セット(K,C,M,Y) 印刷枚数 カラー3500枚 ブラック4000枚 (A4用紙・印字率5%) HL-4570CDW / MFC-9460CDN インクのチップス |
Canon インクタンク BCI-351XL(BK/C/M/Y/GY)+BCI-350XL 6色マルチパック(大容量) BCI-351XL+350XL/6MP キヤノン |
印刷枚数をまったく無視しても、2年でインク代がトナー代に並び、3年強で本体価格を含めたランニングコストが逆転してしまう。DELLのレーザーでも10年ほど使ってトナーを買ったのは3回程度なのでコスパはかなり良い。 インクジェットはインクすべてを印刷に使った前提の計算だと思うが、使用頻度が低い場合は当然、クリーニングで 捨てられるインクのほうが多いんだと思う。まぁ擦れた未完成品が出てくるよりはましだけど。
てなわけで、家の中にSOHO感、業務感は出ちゃうけど、カラーレーザープリンタも捨てたもんじゃないよという話でした。
FUJIFILM スマートフォン用プリンター “スマホdeチェキ” instax SHARE SP-1 Not Machine Specific 富士フイルム |
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