GeForce NOW Powered by SoftBankが素晴らしい #SoftBank #GeforceNOW #ShieldTV

久しぶりにブログのほうに書くことにした。

GeForce NOWが素晴らしい。ただそれだけを伝えたい。

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前もって断っておくがFPS歴は25年くらいなのでかなりの古参、だがゲーマーではないので遅延などの情報は参考までに。

一応信号処理屋なので音なら10msくらいの遅延は知覚できるが画像はフラッシュするくらい変化がないとわからん。というくらいのポテンシャルの人。

GEFORCE NOW

最近流行りのクラウドゲーミングプラットフォームで、今までは自宅のPCやゲームコンソールのCPUやGPUを使ってゲームをしていたものを、サーバー上のCPUやGPUを利用して高速処理し、レンダリングしたゲーム画像のみをネットワーク経由で転送することでゲームを可能にする技術のこと。

つまり、手元には操作を送信するコントローラーと、画像を受信し表示するディスプレイのみが存在すればよく、サーバーとの間ではコントローラによる操作情報とその操作による結果が反映されたゲーム動画のストリーミングのみが転送されることになる。

この技術により、従来のゲームコンソールやゲーミングPCが不要になりクラウドサービスに置き換わっていく・・・・というのがビジネス界サイドの思惑であるが、ゲーマーの立場では「絶対に遅延起こるでしょ」、「ゲームになるわけなくね」というのがコンシューマーの認識である。

確かに、ゲーム自体がスマホやタブレット、テレビなどで自由にできるようになるメリットは大きい。ただ、ゲーマーが求めるリッチなゲームであればあるほど環境が制限されるというのも事実。特に入力系は深刻な問題だと思っている。いくら何でもスマホのタッチパネル上に仮想ボタンを並べられてもできないゲームはできないというのが正直なところだと思う。

自分自身もそんな認識をしていたので、今回のSoftbankのベータテストがなければしっかり試すことはなかったかもしれないが、クラウドゲームに対する感触は予想を裏切って好感触だった。

GEFORCE NOW powered by Softbank

今回はnVIDIAのGEFORCE NOWのサービスを国内展開するのがSoftbankだという立ち位置。

サービス自体が大容量のストリーミングなので、サーバーまでの距離がゲームの遅延に直結する。買い物程度ならVPNなどで接続するなんて解決法もあるが、さすがに海外サーバーへの接続でゲームになるとは思えない。今回はSoftbankが国内サーバーを準備し、クラウドゲーミングサーバーを体験してもらおうという趣旨。

先日、サービス内容が発表され、国内では7月以降、月額1800円のサービスとなる。キャリアは問わずだれでも利用可。ちなみに海外では5ドル。さすが孫さん。ぼったくり。

GEFORCE NOWのサービス内容

ここが大きな認識の違いであるが、PS Nowでは月額1180円を払うと、ある程度のゲームが遊び放題になる。月額料金にゲームが含まれているという認識だ。

確かにこれを基準にすると高く見えるかもしれないが、PS Nowはあくまでもエミュレーターをクラウドで提供するという意図が含まれている。旧コンソールのゲーム資産にもしっかり金を稼いでもらうというのがPS Nowの役目で、最新ゲームはPS Plusという住み分けができている。PS Plusはゲーム自体はPS3/4の本体で実行するので、マルチプレイの機能などを除けば基本的にはソフトのサブスクというイメージ。売り切りソフトのマルチプレイにマルチプレイサーバーだけを永遠と使われちゃかなわんという意図があると思われる。PCなら下手したら20年くらい遊んでる人もいるくらいだし。

しかし、GEFORCE NOWは割り切っている。あくまでもSteamが動作するゲーミングPC環境をオンラインで提供するというサービスで、この中にゲーム類のライセンスは一切含まれていない。要はゲーミングPCのサブスクという扱いなのだ。

僕自身はこのサービスを知った時になるほどなと思った記憶がある。確かに最新ゲームだけのためにPCを買うのはコスパが悪いし、買ったところで使っている時間はたかが知れている。仮想通貨のマイニングなど副業を与えられればそれでもいいと思うが、電気代、グラフィックボードなどお金がかかることには変わりない。

そういう意味で、最新のゲームを手元のディスプレイに表示できる最高画質で常に提供してくれるレンタルゲーミングPCがあればそれでいいなと思った。月額1800円は高い気もするが、年間にしても2万強。それで常に最新GPUで動作するのであればPCはいらないという人も出てくると思う。極論を言えばやりたいときに映画1本分の価格で1か月ゲームをやる環境を借りるという考えもあるだろう。海外の月額5ドルという設定は感覚的にはストリーミングビデオサービスを競合としていて、SoftbankはゲーミングPCのレンタル的なポジションになり得ると考えての値段設定だろう。国内のサーバー代が嵩んだだけとも取れるが。

そういう意味ではサービス料に加えてSteamでのゲーム単位での課金が必要となるため、ちょっとした気持ちでは使えない気もするが、積みゲーが山ほどある人にとってはスマホでプレイできる選択肢が増えることでセール時の購入が捗る感じ?

GEFORCE NOWを試してみて

実際にベータに参加してから1か月弱、手持ちのゲームをプレイしてみた。Steam LinkやPS3/PS4のリモートプレイなど、宅内のコンソールからゲーム映像を配信して遠隔操作するようなソリューションはいくつもあるが、正直ネットワーク環境さえ良ければそれらに劣らない環境でプレイすることができている。既存のサービスはどれもハードウェアを自分で所有し使える状態にしたうえで、さらに操作用のコントローラー、ディスプレイ端末を用意する必要があるため、コスト的にはかなり高くつく。ネットワーク対応HDDレコーダーのような感じではあるが、あくまでもリビングに置いたゲームコンソールを自室でプレイする。自室のPCをリビングでプレイするというような使い方を主においている感じがする。ハードウェア代、電気代などを考えれば便利ではあるができれば本体で直接やりたいという気持ちが心の中のどこかにある。

これに対し、GEFORCE NOWは完全にクラウドサービスなので、月額コストさえ負担すればプレイする端末を問わないという感覚だ。極論を言えば動画再生に耐えうるネットワークと最低限のPCかスマホがあればそれ以外は所有する必要がないという導入ハードルの低さがある。

サブスクモデルでよく起こる問題点として「サービス内で購入したものはサービスを解約した時点で所有権がなくなる」というものがあるが、電子書籍や音楽はあくまでもアクセス権を所有するという概念であり、現物が手元に残るわけではない。それに対し、GEFORCE NOWでは、ゲームの所有ライセンスをSteamのアカウントを紐づけることで実現している。Steamアカウント自体の維持には料金が発生しないため、所有権という感覚はSteamに依存する形ではあるがゲーミングサービス自体には依存しない状態になっている。将来的にPCを買ったときは自分のPCでプレイしたり、自分のPCでは動作環境が厳しいタイトルのみクラウドでプレイするなどという臨機応変な対応ができるため、今までのサービスにはないメリットだ。

GEFORCE NOWのプレイ環境

いろんなシチュエーションを試した結果、現時点で落ち着いている組み合わせは以下の2パターン

①スマホ + コントローラー

②nVIDIA Shield TV + コントローラー

スマホとコントローラーの組み合わせは皆がやっていると思うので、今回は②のnVIDIA Shield TVとの組み合わせについて紹介。

nVIDIA Shield TV

TVに接続するAndroid TV搭載のSTB。単体でもGPUを使った高速処理が行えるので非常に快適に使うことができる端末だが、GEFORCE NOWのクライアント端末としての側面も持つ。ただし国内では未発売。

この端末にはnVIDIA製のCPU(GPU)が搭載されており、最適化されたゲームをプレイできる「NVIDIA GAMES」というコンテンツがある。

このコンテンツには

Shield端末用(端末内動作)、GEFORCE NOW用(クラウドサービス動作)、GameStreamPC用(宅内PC配信)のコンテンツが表示される。

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今までは日本国内でこの「GEFORCE NOW」サービスは使えなかったが、今回のSoftbankのサービスをここに関連付けることで使用することが可能になる。

やる作業は簡単で、メニュー中のGeforce NOWを選択。

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スマホからWebサイトにアクセスし、端末の登録と、Softbankで発行したGEFORCE NOWのアカウントでログインするだけで終了。

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どの端末でも、最初にGEFORCE NOWで使用するSteamアカウントを求められるので、ライブラリを抱えているSteamアカウントを紐づけるだけで準備完了。

次に、気になるネットワーク環境だが、自宅ではFLETS光ネクストのIPOE環境(V6)とPPPOE環境(V4+V6パススルー)の両方で試した。

本当ならフレームレートなどのベンチマークができればいいのだが、ストリーミングであるがゆえにベンチマークはあくまでもサーバーのスペック依存になる。ユーザーの見る画質やフレームレートを評価する術はなさそう。

ちなみに両環境でTombRaiderのベンチーマークのスクリーンショットを撮ってみたらちょっと違いが見えた。

こっちが混むほう。FPS表記に差はないが、文字自体が若干解像度が低めに見える。

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画質的にはこういう感じで判断するのと、転送レートが厳しい場合には画面右上にアンテナのピクトグラムっぽいのが表示されるのでこれで判断ということか。

こっちが空いているほう。明らかに文字の輪郭がはっきりしているのでビットレートは高そうだし、ピクトグラム自体が表示されない。

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一般的だと思われるPPPOE環境+5G WIFIで比較的空いてる時間帯。ひどいときはゲームにならない時もあるが、Wifiの問題なのか回線の問題なのかは不明。

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IPOE環境での優先接続。ほぼ混むことはなく安定して通信可能で画質も高画質を維持。

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ということで、個人的に格闘ゲームはやらないので1フレームの勝負にはならないが、オンラインマルチプレイのFPSであればpingの条件さえ満たしていればいつもの感覚でゲームが可能といってもいいと思う。

あと、Shield TVを使う大きなメリットがある。Shield端末からのアクセスのみ無料でプレイできるGEFORCE NOWコンテンツが用意されているだが、今回のSoftbankベータテストでも当然遊ぶことができた。そこまで面白いものではないが、数本遊べばShield端末代の足しにはなると思う。

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ということで、GEFORCE NOWについての紹介だったが、自宅にそれなりのPCがあるにも関わらずサービスとして使ってもいいなと思ってしまっている自分がいる。電源を入れる手間やインストール、アップデートなどを考えるとリモコン一つで遊び始められる優位性は非常に高い。あとは対応タイトルがどこまで増えるのか、Softbankユーザー向けの割引など、施策によってはいろいろと広がりが見えてくるプラットフォームだと感じた次第。

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