実運用を始めたDS1819+にHDDを追加することに。
追加といっても現行機のNASから比較的新しいドライブを引き抜いてくるだけなのだが。
ここ数年、コスパ、電気代などを考慮して8TB以下のHDDは買わないことにしているので、今回も基本的には8TBの追加になる。
ext4,RAID以外の環境をあまり試したことがないのでどの程度のものなのかを確認してみる。
2011年くらいのタイの洪水で価格が変動した時期以降、3TBのHDDがしょっちゅう壊れるという現象を経験して以降、6TB,8TBのHDDについてはWD Redに絶大な信頼をおいている。
個人としては相当な台数(10台以上)購入しているが、SMARTがエラーを吐くところまで来ているのは1台だけ。転送速度が速いかといえばそうでもないのだが、静穏性にも優れてコスパもいい。今のところ安心して使えるブランドだと思う。
で、今回、DS1819+には、8台のHDDを搭載することができる。というか搭載しなければ現行機を片付けることができない。ということで、必然的に8TB以上のHDDを使用することになるのだが、当然、データを移動させるためには1台以上のフリーなHDDが必要になる。
今回は在庫で確保してあったWD Red 8TBを装着し、SHRでセットアップしている。手順としては、
①新規8TBを新NASにセットアップ
④②に戻る
というイメージである。ただ、ここで問題となるのがRAIDやSHRの概念だ。分散や複製コピーとなるため、基本的には最大でデータ量の倍のストレージが必要になるということだ。
SHRの場合についてはSynology RAID計算機でざっくり計算することができる。
1ドライブ時 : 8TB(SHR) ×(SHR-2)
2ドライブ時 : 8TB(SHR) ×(SHR-2)
3ドライブ時 : 16TB(SHR) ×(SHR-2)
4ドライブ時 : 24TB(SHR) 16TB(SHR-2)
例えば、1台目のHDDをいっぱいにしたとして2台目を追加したとしても、実際には容量は増えないという挙動になる(ミラーリング状態になる)。
SHRを使って8TBで8台運用すると合計容量は64TBなのに対して実用量は56TB使えるというメリットはあるが、これは8台あるからであって、8TBのうち7TB使えるという意味ではないことに注意が必要だ。
ということで、手持ちの安HDDも追加投入することに。
WD Redと比べると一万円近く安いので悩むレベル。ちょっとでもエラーを吐いたら交換するような使い方ならありかも。ということで数年ぶりに海門を試してみることにした。
でSHRの構築にかかる時間を計測してみているのだが、早いような遅いようなという感じ。実際にはパリティを計算していても使うことができるので実使用上問題はないが、一度始めてしまうと終わるまでは追加できないようなので、どうせ突っ込むなら一度にまとめて突っ込んだほうがいいかも。今回は8TBに対し、+8TB(一回目)、+8TBx2(二回目)という感じの追加のしかた。
パリティチェックの進捗だが、ほぼ満タンのデータが入った8TBに対して8TBを追加した結果、7.1[%](24時間後)←ここで優先度設定を上げた、51.87[%](35時間後)、97.32[%](50時間後)という感じでほぼまる2日という感じ。
さらに、この8TB2台体制の状態に対して、さらに8TB2台を同時に追加してみると、現時点で29[%](48時間経過)という感じ。8TB2本分の時間なのか、これが2サイクルあるのかはわからないが、それなりの時間を覚悟しなければいけないということはよくわかった。特に以下の設定が有効。
パフォーマンス優先にすると1週間~10日レベルで再構築に時間がかかる感じ。NASってだいたい仮置きで設定するので、そこから動かせなくなるって厄介なんだよね。そのあたりは覚悟して追加するべきかと。
ということで、今後も進捗があり次第追記する。
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