YAMAHA RTX830とV6プラス対応

現在、自宅では以前から使っている、BHR-4GRVによるPPPoE接続と、RTX830によるv6プラス接続（IPv6,IPv4）の2ルートで接続を行っている。サーバー類は基本的にPPPoE側で、デバイスものをV6プラス経由で使用している感じ。

　これも使い始めてから気付いた構成なので、PPPoEが無かったらサーバーは諦めざるを得なかったところだ。危ない危ない。ということなので、基本的には既存環境を壊すことなく、ONU直下にHUBを噛ませてルータを並列接続することで環境が実現できている。

　RTX830の設定についてはV6プラスの設定例がホームページに公開されているのでそのまま入力するだけ。（WebUI上に張り付けて実行するだけ）ひかり電話のあり/なしで設定が異なるが、それさえ間違わなければ本当に張り付けるだけで設定が完了する。ネットにつなぐという点ではこれで終わり。

　問題なのはV6プラス環境下でIPv4のポートを外部公開する場合の方法である。ネットを調べると、ほとんどの人はあまりの自由度のなさにPPPoE経由の接続に話をすり替えている。（我が家の従来接続方法）

　我が家での課題は、このPPPoE接続に使用しているBHRによるポート変換で、スループットとコスパはいい機種なのだが、ポート変換ルールが最大32までしか設定できない。この上限に限界を感じてRTX830を追加した次第。

今回は、このV6プラス経由のIPv4のポート変換に挑戦してみようという趣旨である。

IPv4/IPv6接続判定ツール

上記アドレスにアクセスし、IPv6アドレスをメモする。下のようにIPv6接続表示であればOK。

そもそもIPv4だとそれ以前の問題なのでやり直し。

割り当てられたポート番号を表示可能なサイトに行き、先ほどのIPv6アドレスを入力する。

V6プラスであれば割り当てられたポートがブロック単位で表示される。

運良く普段使うポートを使えれば儲けもの、使えない場合は任意のポートを選ぶことになるが、一応49152-65535から選ぶのが無難（最近では1024-65535らしい）

ポート解放はちょっと理解が難しい。まず最初にV6プラス初期設定のIPv4関係を見てみると

# IPv4フィルター関連設定
ip tunnel secure filter in 200030 200039
ip tunnel secure filter out 200099 dynamic 200080 200082 200083 200084 200098 200099
ip filter 200030 pass * 192.168.100.0/24 icmp * *
ip filter 200039 reject *
ip filter 200099 pass * * * * *
ip filter dynamic 200080 * * ftp
ip filter dynamic 200082 * * www
ip filter dynamic 200083 * * smtp
ip filter dynamic 200084 * * pop3
ip filter dynamic 200098 * * tcp
ip filter dynamic 200099 * * udp

ポート転送設定以外にも開放設定があり、基本は細かいフィルターを作ってそれらを適用していくイメージ。

転送については

nat descriptor masquerade static 1000 固有番号転送先ip プロトコルポート

MAP-Eが1000だとして2525ポートを192.168.0.2に転送するときは

nat descriptor masquerade static 1000 1 192.168.0.2 tcp 2525

こんな感じで記載。

ip filter 固有番号 pass 元ip 先ip プロトコル元ポート先ポート

先ほどの例に合わせると

ip filter 201001 pass * 192.168.0.2 tcp * 2525

固有番号は被らないように振る。で、この固有番号を使ってどう使うかを指定する。

ip 経路 secure filter in 固有番号固有番号固有番号・・・・

ここで、初期値には

ip tunnel secure filter in 20030 20039

とある。20030はicmpを通過させるフィルタ。20039は全てを棄却する設定である。

感覚的に追加するときは

ip tunnel secure filter in 20030 20039 201001

と書きたくなるが、これだと棄却フィルタが先に有効になってしまうので意味がない。

記載順序としては

これだけ書いてしまうとブロックされなくなるので注意。

YAMAHA RTX830とV6プラス対応

1. IPv6アドレスの確認

2.割り当てられたポートを調べる

3.ポート解放の設定

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