NASを買い替えることにした(検討編)

あまり他の人の共感を得られない内容で申し訳ないのだが、例によってマニアックな機材のNASです。

 今どき、クラウドがあるからなくても困らないという人も多いなか、方や未だに大量のSDカードを引き出しに入れて保存している人もいる。自宅サーバなんて流行らないと思うかもしれないが、追加の出費なしにある程度の大容量、自由度が得られるのも事実。

数あるNASを使用してきた管理人の次なる一手に乞うご期待。

今回は過去の経緯と選択肢について。

1.NASってなんだ?

 思えばもう15年くらい前になる。玄人志向の玄箱が発端だった。まだアナログだったテレビを録画したものを保存するため、Webサーバーとして使用することを目的に数台購入した記憶がある。当時からChromecastやFireTVの先駆けであるネットワークコンテンツプレイヤーというものも売られていて、IO DATAのAVeL LinkPlayerと組み合わせて使っていた。

 当時からアンチHDDレコーダー派だったので(苦笑)動画コンテンツは自由に持ち運べてエンコードも自由自在という環境が気に入っていた。今となってはオワコンのDivxXviD全盛期の時代だ。

 時代は変わり、アナログ放送が著作権保護のかかったデジタルに。動画コンテンツはDVDからブルーレイを経て手軽にストリーミングで持ち歩ける時代になった。

 そんな時代にコンテンツを自分で保管する意味を問われてしまうと”人による”としか言えなくなってしまうが、写真が趣味、音楽の管理、自宅サーバーなど意外と需要があるのも事実。

改めて、NASを知らない人に説明をwikiから引用しておくと

LANを介して複数端末でファイルを共有するためのストレージ機器

用途を特化する事で高速かつ導入・管理が容易であるというメリットがある。

NAS(日本語を含む多くの言語ではナスと発音[1][2]。英語ではナズ)

というものである。一番わかりやすい例としては、PC①に保存したデータはPC②ではぱっと見れないし、その逆も同じだが、NASに保存しておけばPC①からもPC②からも簡単に見れるという感じ。つまりはデータ保存に特化したPCである。

2.機能と価格帯について

 NASの主要機能はファイルストレージであるため、Windowsでいうエクスプローラで扱うファイルの置き場所がネットワーク上に作れるという機能は全機種に搭載されている。外付けHDDとの違いは、PCとの接続(アクセス)がUSB経由であるのか、LANケーブル(Wifi)経由であるのかという違いである。

 NASはいつでもアクセスできるように、基本的に電源を入れっぱなしにして使う機器であるため、静穏性や省電力性能を問われる反面、その特性を生かした機能が付属している場合もある。例えば、

①PPPoE接続に類する簡易的なルーター機能(逆にルーターにも簡易NAS機能がある)

②宅外からのリモートアクセス機能(VPNやクラウドコネクト)

③アプリやサービス、仮想化を利用したサーバー機能

実際には必要だと思って買う人は少数かもしれないが、手に入れてから使ってみて利便性を実感する人も多い機能だ。最近だとネットサービスでも数クリックでブログを作れてしまうが、意図しない広告や自由度に制限がある。実際にVPSなどをサービスとして借りるとストレージ100GBで月に1000円程度かかるので自由度だけのためにお金も払いたくない。でも、NASを置くだけで同じことができるのであれば安いものという考え方だ。

こういう付加価値も踏まえて、現時点で主要な機能と位置付けられているものを列挙すると

・HDD搭載数(大きさ)

・PCのバックアップ機能

・リッチなGUIによる簡単な設定機能

・スマホ連携(クラウド接続機能)

・動画のエンコード機能(モバイル向け圧縮など)

・マルチメディアセンター機能(HDMIなどによる映像出力やリモコン)

・仮想マシン機能(WindowsやDockerなど)

こんなところ。基本はHDDの本数で本体の大きさが決まるので、そこから先は機能と値段を考えて買う感じ。最終的には本物のPCになってしまいがちなので、そこは割り切りで安定性を重視するべきかと。

今までReadyNAS以外の主要メーカーはほとんど使っているので、そういう主観でメーカーの傾向を表現しておくと、

・低価格帯 無印系、NASキット(ファイルサーバーのみ)

・低価格帯低機能系 LinkStation,LAN DISK,ReadyNAS

・低価格帯中機能系 Asustor,QNAP,Synologyのローエンドモデル

・中価格帯高機能系(HDMI出力系)Asustor,QNAPのミドルレンジモデル

・高価格帯高機能系(仮想OS系)QNAP,Synologyのハイエンドモデル

 感覚としてはこんな感じ。安定性は別として、高機能系は海外勢が優勢でローエンドからハイエンドまで、マルチメディアまでカバーするなんでもありのQNAPに対してNASの本質を極めて安価に抑えるSynology、新興勢力のQNAP寄りのASUSTORという感じ。

 価格帯についてはピンキリで、低価格帯といえど数万、高級機は30万近くするため安いとは言えないが、PCだと思えばそんなもんかという気もする。

 同じ機能で値段を比較するとすれば、ASUSTOR<Synology<QNAPという感じか。欲を出せばQNAP一択に見えてしまうが、高級PCが1台買えてしまうのでそこまでやるならPCかなという感じもする。そういう意味では、初心者にも手が届きやすいAsustorから入ってみるというのもあり。

3.その他の視点

 デザインという面でいうと最近のモデルは大差ないが、フロントのHDDベイを隠すデザインになったAsustorはおいておいても目立たない。QNAPについては質感は悪くないが基本的にベイスロットが見えるデザインなので機器感が否めない。Synologyはベイをデザインに取り込んでいるのでかっこいいサーバーという見た目。個人的には嫌いじゃない。

 あとはお好みでという感じだが、大きな違いは仮想OS機能があるモデルがあるQNAPとSynology、HDMI出力機能があるモデルがあるAsustor、QNAPがあるのでこの辺りで選ぶべき。最近はFire TVなど、本体に映像出力がなくとも動画を再生する手段があるので困らないといえば困らないが、PCライクにも使えるという点ではHDMI出力が重要になってくる。

 個人的にいえば、ギークなオタクが使うというよりも孫の写真を見たい親などにニーズがありそうな気もする。

 あとはHDDレコーダーやNasneを使っている人だ。録画をNASに移動できるDTCP-IPのムーブに対応しているものを選ぶという考え方もあり。NasneのNAS部分の存在意義が薄くはなるが、ストレージとしては十分な容量を確保できるのでお勧め。

4.じゃあお前はどうするのか?

 現時点で我が家には4台ほどのmicroserver(WHS2011機),HP mediasmart ex490(WHS2011 4ベイ),Asustorの4ベイNASがある。どんだけあるんだといわれてもしょうがないが、コスト的には一台2万もしないものばかりなので整理よりも増設が先に来てしまっている感じ。どのマシンも最大4ベイなので今のHDD容量なら少しはまとめられるかなという算段。まだこれ以外にもESXiによる仮想サーバーが1台いるのでこの辺りもなんとかしたい。

ということで、今回の選定条件としては以下のような感じ

①3.5インチが8ベイ以上あるもの(2.5inchは割高なのでいらないがせめて2in1は実現したい)

②クラウド接続可能なもの

③仮想OS機能があるもの

④intel系CPUであること(仮想OSで制限がある場合あり)

⑤できるだけ安く

 以上の条件を踏まえると、SOHOかビジネスモデルしか選択肢がなくなるのはしょうがない。ただ、NASに30万は出したくないということで、各メーカーで条件を満たすNASを漁った結果、拡張ベイを使用せず単体で機能を満たすのは

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