骨伝導スマートバンドsgnl着弾! #クラウドファンディング #スマートバンド #sgnl

2016年にファンディングしていたsgnlが到着したので簡単にレビュー。

新規性は感じるものの、製品としては???という感じ。スマートバンドとしては2年経ってもオリジナリティーを維持ということで良くも悪くも難しい技術なんだなということを実感。

損得で物事を判断したくはないのだが、個人的にはクラウドファンディングたるもの、ただのECサイトではなくこういう存在であり続けてほしいと願っている。

書いていて思ったけどファンディング慣れしすぎてて評価が甘口になっている自分がいるのでちょっと辛めに味付け。

sgnlとは、骨伝導を利用した”手を使った”ヘッドセット内蔵のスマートバンドだ。骨伝導イヤホンというジャンルは騒音化での業務などに活用されているありふれた技術なのだが、このsgnlは、リストバンドに内蔵させることで指をUIにしてしまおうという商品だ。

音声などの振動を腕の骨→指の骨→外耳へと届けることで音を伝達するので、耳に指をあてると音が聞こえるという原理。通話などで自分がしゃべった音に関しては従来通り腕にあるマイクを使うという感じ。

イメージはまさにこれ。

sgnl.jpgmysgnl.com

ということで、2年の月日と紆余曲折を経て、それが手元に届いたというわけだ。

詳細は1週間ほど使ってからまた書くとして、状態から。

本体、ポーチっぽいもの。(腕につけるものなのでポーチの用途は不明。部品を入れとけということなのか。それとも使い物にならないのでしまっておけということなのか・・・・)

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ものとしては(外観は)しっかりできている印象(クラウドファンディングにしてはという意味で)。ファンディング時と見た目はかなり異なるが高級感もある。

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アプリも(他のファンディングに比べると)それなりにできている印象でフリーズせずちゃんと動く。

ペアリングはBluetoothイヤホンと全く同じだが、アプリがデバイスを認識しにくい(アプリ内で再度探さないと見つけてくれない)傾向。

肝心の音質についてだが、他の人が書いているような”腕輪型のスピーカー”状態にはならないので、ファームウェアのバージョンの問題か。ボリュームを上げるとかすかに腕から音は聞こえるが、鳴っているほどではない。

音はsgnlを付けた腕側の指で耳穴前にあるタブを押さえつけると聞こえる感じ。穴をふさぐレベルで押し付ける必要がある。音質としては「聞こえますか・・・」レベルで、例えるならコンサートホールで反響した音を数百メートル離れた場所から聞いている感じ。決して明瞭ではない。骨伝導の伝達特性なのか、高温は聞こえやすいが低音は厳しそう。例えばSpotifyなどを聞くとボーカルが一段遠く聞こえる。

耳を指で押すという所作が意外と大変なのだが、試した感じ手のひらで耳をふさぐようにすると骨伝導距離が縮まるのかより聞こえやすくなった。肘をついてYoutubeとか単なる電話ならこれでいいのかもしれない。

コンセプトとしてはスマートバンドなので腕時計などとも組み合わせて使えるようになっているのだが、思いのほか本体が分厚く、現時点で腕時計と合体させる気にはなっていない。着脱機構もシンプルな割によくできている(取り付けの難易度が高いのは難点だが)。あとはこの手のデバイスあるあるのバッテリー持ちだ。今朝満充電で使い始めたのだが、昼過ぎ時点で77%なのでたぶん毎日充電することになりそう。

と、届いた瞬間から非難の嵐で申し訳ないがそんな感じ。これを国内で定価(4万!?)で買うことができるようになったとしたら責めるべきは新しい技術に挑戦したメーカーではなく、商品特性を理解せずに利ザヤを稼ぐ輸入代理店のほうだ。

UIとして考えればごく自然な所作で音声通話ができ、技術的にも手を出すタイミングは悪くない。志半ばとはいえちゃんと物も送ってきた。ファンディングとしては大成功の部類だと思うし、こういうファンディングなら大歓迎だ。いろんな意見もあるかも知れないが、これに懲りずに性能向上に努めてほしい。

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