とりあえずできることからコツコツと。ということで、今回は制御基板のソフトについて。
オープンソースを利用することは素晴らしいと思う。でも、それならそうと使っていることを明記してくれれば逆にそれが購入のきっかけになることもあると思うのだが。。。。中国はそのあたりのアピールが弱いよね。パチモンではなくオープンソースであることを表現するのが重要。
内容はArduinoとgrblについてがメイン。
Benbox CNCには赤い制御基板がついている。 この制御基板はマイコン部、つまりATmega328Pが乗ったArduino nano(互換機)とドライバ回路がドーターボード形式になっている感じ。
つまり、ただのドライバ回路に汎用のArduino nanoを刺すことでCPU機能を追加しているので、他の中華CNCのようなオンボード方式だとマイコンだけが壊れたから交換したいのに、とかファームウェアのアップデートができないじゃんという問題をうまく回避している。(だからと言ってボードだけを入手する方法はなさそうなのでそんなメリットもないが)
逆に言えば、ぱっと見でArduinoで動作するgrblやMarlinを使っている可能性が高いと判断することも可能なわけで(逆にCNCなのにgrblを使ってないほうが珍しいが)、このあたりも購入する際に見ておいたほうがいい点かもしれない。
格安CNCに機能を求めるつもりはないが、基板を見る限り使用していないコネクタがたくさんある。そのあたりのインターフェースを使えば他にもいろんなことができるんじゃないかということ。
実際に余っている端子としてはCNC用途のMIST(おそらく切削油)端子、FLOOD(おそらく切削液)端子、LASER端子、BLE(シリアル通信無線化)、SERVO(ペンプロッタとか?)、そのほかにCY,SF,RT,XL,YL,ZLがある。これらのうちXL,YL,ZLについてはそれぞれリミットスイッチ用だと思われるが、その他CY,SF,RTについては共通の単語が思いつかないので回路の詳細を追ってみないとわからない。
という感じなので、まずは念のため、Arduino nanoに書き込まれているソフトを確認するところから。
ターミナルソフト、もしくはArduino IDEのシリアル通信を使って115200bpsで開く。
Grbl 0.9j [‘$’ for help]
ということで、無事grblであることを確認。バージョンはよく聞く0.9jだ。なぜ頑なに0.9jなのかはわからない。
CNC Shieldとgrblのバージョンには互換性というか世代の違いがあるのだが、grbl0.8までは純正CNC ShieldではV3.0、grbl0.9以降(grbl 1.1含む)はCNC ShieldでいうとV3.51系になる。CNC Shieldについてはピンアサインが変更になっているのでこのあたりを間違えると正常動作しない可能性が高い。
実際にはピンアサインも書き換えられるので本当なら全てのピンアサインを確認する必要はあるが、grblに合わせて基板を作っているであろうと想定されるので(そこまでのオリジナリティーがない)、大体の互換機版は純正のピンアサインで回路ができていると思っていいと思う。
ということで、0.9jなら1.1系にしても大丈夫だろうということでArduino IDEを使ってgrblの最新版を書き込むことにした。設定はターゲットをArduino nanoにするだけ。警告は出るが構わず書き込み。
書き込めたらシリアルをモニターしてみる。
Grbl 1.1f [‘$’ for help]
ということで簡単に1.1f化完了。細かい設定は追々やっていく。
ちなみに現在純正とされているCNC Shieldはこれ。ガーバーデータを公開していないようなのでPROTONEERしか販売していない。僕は中国が「データがないなら自力で真似してパクろう」と思わないのが理解できないのだが、前のバージョンでも動きゃいいという発想なのかも。
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