ようやく重い腰をあげてCNC加工を試してみることにした。
とはいっても、従来型の中華CNCではなく、GRBLベースの新しい環境という意味で。。
筐体とオープンソースの組み合わせがどんな感じかを伝えられればいいなという感じ。
CNC本体はmakerdreamsのEVO-ONE。ソフトはCAMにAutodesk Fusion360、コントローラーはEVO-ONE付属のCre-movと、オープンソースのcncjsを使っていく。
中華製の小型CNC,彫刻機も仕組み的には同じ感じなので、付属ソフトが使いにくければこういうフリーソフトを組み合わせていくといいかも。
まずはEVO-ONEのスペックから。
Kickstarterでファンディングしていた筐体で、15万程度だった。ボールねじ、リニアガイドなのでそこそこいいかなと思ったが、実際には。。。。という感じ。この辺りは追々書いていくつもり。
回路はGRBLベースなので、多くの3Dプリンタや中華CNCと同じ構成。なのでソフトもほぼ共通で使える。
他のスペックとしては
外形 (530cm x 450cm x h.465cm)
作業エリア: (38cm x 22cm x 12cm)
スピンドル: 3000-18,000 (200-300W?)
重さ: (24kg)
こんな感じ。いいところは箱に入っているので細かいものが飛び散らないところ。加工面積が大きいところ。スピンドルはよくあるラジコン用モーターっぽい。重量は24kgと大きさの割には軽め。剛性がないのはこのあたりが原因か。コレットはER11Mなので某メーカーのように工具径が変わってもスピンドルシャフトを交換する必要はない。
ということで、中華CNCを持っている人であればほとんど同じような感覚で使えるかな。
2次元加工はよくやっているが、fusion360を使った3次元加工はあまりやったことがないので、とりあえずはfusion360→CNCという流れを理解するために簡単な画像を3次元化してfusion360のCAMに放り込んでみる。
まずはMDFで小さくと思ったが、小さく掘るにしても筐体がビビッてとんでもない騒音が出る。防音ケースを作るのが先決ではあるが、ほかにも問題があると困るのでこの際洗い出しておきたい。
しょうがないので2mmと1mmのラフィングエンドミルを使い分けて2段階で攻めてみる。まずは2mmのエンドミル。輪郭をざっくりと。
続いて1mmで。ちょっと入らないところもあるがお試しということで。
ズガガっと切削。うるさい。スピンドルは最弱で3000回転くらい。切削送りは100mm/minくらいで。もっと早くても大丈夫だがまぁいっか。どのあたりでビビり始めるのかを洗い出さねば。
で、とりあえず完成。Fusion360すごい。適当でできてしまうところが本当にすごい。パラメータ調整などは必要ではあるが、2.5D切削はこんな感じでできる。切削面も時間をかけたあっただけあって非常にきれい。これはCNC本体の性能じゃなくエンドミルのおかげだが、エンドミルですら中華製なので本当のお金がかからない。いい時代になった。
ということで、簡単な切削がうまくいったので今度は難しめの2.5D切削をやってみることにする。
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