レーザ加工機でレザークラフト(MAG-LITEホルダー 型紙) #マグライト

先日、個人的な思い込みで出来ないと思っていたレザーのレーザーカットがそれなりにできることを確認できたので、改めてレーザー加工機を使ったレザークラフトに挑戦してみようと思う。

レザークラフト自体、そこまで経験があるわけではないので基本的なところから挑戦。今回のテーマとしては、レザークラフトでも基本的な道具をほとんど使わずに済む範囲で1つ作ってみることにする。

道具がなくてもできるということが分かればやってみようという気になるからね。

データは一番最後に↓

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レザークラフトといえば革を裁断して縫うのが基本。その他コバやトコ仕上げなどこだわり始めればキリがないくらい奥の深い技術だ。でも、最近では量産を前提として、裁断して縫ったものを処理せずに販売している商品も多く、寿命や品質という点で妥協することになるが手に取りやすい価格帯に抑えているものも多い。ほんとに切って縫ってあるだけ。

ということは、切るという作業さえ自動化してしまえば縫う作業だけで済むことに。これはかなりの時短になる。レザークラフトをやっている人からすれば邪道だといわれると思うが、まず最初のステップとしての敷居が下がることは入門者にとってうれしいことであり、ちょっとやってみようかなと思ういいきっかけになる。

手芸ショップでは初心者用のキットのようなものが販売されていることも知っているが、手法やコツをつかむにはいいキットなのに実用性がないものが多い。あと価格。確かに材料を考えれば安くはできないが、違和感を感じる値付けのものもありちょっと手が出しにくい。そんな印象を受けたので、今回は実用性があるものを現実的な価格で作れないかと考え思いつきで設計してみることにした。

テーマはこれ。みんな大好きマグライト。手持ちのものはバルブをLEDに改造してあるものでLEDタイプと同じで単3電池2本動作で外形が18mmのもの。誰でも家の中を探せば1個は出てくるよね。個人的にはいつかこのマグライトの持ち手に施されているようなローレット加工をやってみたいと思ってるのだが先は長い。

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今回はこのマグライトを簡単にぶら下げることのできるホルダーを作ってみたい。金をかけずに。革や糸が必要なのはしょうがないとして、他に必要なものもできるだけ汎用品から手に入れたい。

ということでチョイスしたのは某100均で売られている内径10mmの両面ハトメ。このハトメのいいところは200円で工具セットも手に入るところ。ちょっと大きめだが、カラビナやフックにかけることを考えると7mmとかだと小さいので。ボールチェーンなんかだと7mmくらいがちょうどいい。ハトメ用の工具ってかさばるからあまり買いたくないんだよね。

参考までにどんなものか勝手にサイトを引用。ちゃんと使えるのは確認済み。

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引用:ダイソーの打撃型両面ハトメ10mmサイズを試してみた

俺は穴を空けまくってハトメを付けまくるぜ!!というCOOL GUYにはハトメパンチがおすすめ。握るだけだから。

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こだわり具合によって変わるけど、あったほうがいいのは接着剤くらいかな。僕は他でも使う頻度が多い用途が多いG17を使っている。

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まず最初に、フリーのベクターグラフィックソフトInkscapeで設計図(というか展開図)を実寸で書く。このあたりは3Dプリンタだろうがレーザー加工機だろうが何でも一緒。制御のための図面だと思って丁寧に書く。

Inkscape: Home

本来は一度、型紙的なものを作って実寸合わせをしたほうがいいと思うのだが、革の場合は内径基準で同寸、もしくは気持ち小さくしておいても伸ばすことである程度吸収できる。3Dプリンタだと削って対処することになるので面倒だが。

カットについては何も考えず、外径18mmの円柱が入ればいいので巷で噂の円周率を3.14でかけたものを円周の長さとしてそのまま使った。リフレクタの部分が太いので抜け落ちることはない。

今回はカットだけでなくハトメ用の穴あけ加工や縫い目も全部レーザー加工で開けてしまうことに。穴はハトメの寸法に合わせて11mm径、縫い穴はレーザー加工側の都合もあり、点で開けるのは避けて線で開けることにした。

お試しということで4mm間隔で2mm弱の線を斜めに入れてみた。もちろん、縫い合わせるときにそれぞれの縫い目が合うように向きを合わせること。ここまでやってしまえば菱目打ちも穴あけポンチも買う必要がない。大小さまざまな穴を自在に開けられるということで道具もかさばらず非常にエコである。

簡単な形状ということもありあっという間に切れる。縫い穴も思ったよりもうまく空いた。なんかここまでくると自作で頑張った感がなくてちょっと寂しい気もするがしょうがない。断面は焦げているので拭くと煤がつくが、コバを磨いていればそれっぽい色になる。これぞまさに怪我の功名。逆に切りっぱなしの色を出すには何らかの加工をしないといけない。

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で、普通に蝋引き糸で縫う。この辺はせっかちな性格なのであまり得意ではない。接着剤と併用すると強度が出る。

あとは前述の100均ハトメで止める。両面ハトメが100均で買える時代になった。質感が安っぽいので一気にブルーシート感が出るが(苦笑)安価なのでしょうがない。

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それっぽくできた。ここまで、縫うだけなら数分、トコ、コバ処理しても数十分の作業なので入門にはもってこいだ。一度試してみてほしい。

データのダウンロードはこちらから。実寸印刷して型紙にしてもいいし、レーザー加工機に突っ込めばそのままカットできる。もし、加工済みの状態が欲しいという方は連絡頂ければ実費でお送りします。(送料込500円くらい?)

コメント欄かtoonaoki@gmail.comまで

MAG-LITE Holder 18mm版(PDF / SVG

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス adminsblog 作『MAG-LITE Holder 18mm』はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

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