昨日書いた記事について、いろいろ試してみたら原因と思われる課題が見えたのでその釈明。時系列的にズレているのは記事を上げるのが一日遅れだからです。すみません。
レーザー加工とレザークラフトの相性（ダジャレじゃなくて真剣です）
思い込みって怖い。あまりロジカルに先入観を持って考えすぎずに、実際にやってみるのも大事だと深く反省です。
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「原因」と「結果」の法則 ジェームズ・アレン,坂本 貢一 サンマーク出版 |
先日、レザーをレーザーでカットしようと思ったら全然切れなかったという理由を適当に上げていたのだが、今週末原因が判明した。
原因はこれでした。
1. レーザー加工機のエアーアシストが弱い
– エアーアシストは本来コンプレッサーを使うものだが、騒音がすごいので我が家では水槽用のポンプを流用している。ここを強化すれば少しは解決するのか?
ネットを見ていると実際に買ったはいいものの、よく切れている人と全然切れないと嘆いている人がいるので、もしかしたら大半の原因はここにあるのかもしれない。
モデルや価格帯にもよるのだが、格安系レーザー加工機や自作系の加工機にはレーザーヘッドを使わずに、ミラーとレンズだけを配置したようなモデルが多い。例えばこんな感じ。ミラーやレンズが空間上にむき出しの構成。
高級機や業務用では如何を問わず、レーザーヘッドという一体型のものを使っていてガスアシストを行うための機構が標準でついている。こちらはミラーからレンズが筒に収まっていて煙やヤニがレンズに付きにくい。
このレーザーヘッド搭載モデルならばたぶんコンプレッサーも標準装備なので今回のような問題は生じないと思う。だが、上記のようにレンズむき出しタイプだと、コンプレッサーを増設しようにもヘッドを交換するか、自力で切断位置までエアーを誘導する構造を作る必要がある。
僕自身は、このエアーを当てる行為の主な目的がレンズ前の煙の滞留を防ぐことと、ヤニがつくのを防ぐことだと思い込んでいたので、アルミパイプと水槽用ポンプで対象面にエアーが当たる状態を作ることでガスアシストができていると信じ込んでいた。
あと、もう一点、MDF等についても多少切れが悪いなと思っていたのだが、いろんなサイトに書いてある40W Co2レーザーを使った加工の際のレーザー強度設定値を見てみても同じような数値や繰り返し回数だったので、性能はこんなものだと思い込んでいた部分もある。
再掲だが、MDF等と同様に革を切ってみた結果がこれだ。90%近い出力で試しても切れていない部分があるのと、切れていようが切れていまいが表面の焦げがひどい。MDFではここまでひどくなかったので何とかごまかしていたがこれでは駄目だ。
他のサイトなどを見ていてもレーザー加工の彫刻は向いているが切断は焦げがひどいので向いていないなんて書いてあったりもしたので、レザー加工はちょっと諦め気味だった。
で、週末に思い立ったのは、原因だと疑っていたガスアシストを疑似的に試すこと。試すだけのためにコンプレッサーを買うのももったいないので、何かいい方法はないかと考えたら家の中にあった。
炭酸水作成用の炭酸ガスボンベだ。
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先週末、ミラーとレンズをレーザーヘッドに置き換える改造を加えてみたので、実際にこれをレーザーヘッドに接続してみればガスアシストの効果が確認できそう。ということでやってみた。
いとも簡単に切れた。しかも繰り返しも必要なく一発。ガスアシストおそるべし。
ということで、炭酸ガスがよかったのか、エアーの強度がよかったのかどうかはよくわからないがガスアシスト効果は非常に高い。
コンプレッサーを買う勇気も出たので、またそのうちコンプレッサーをつないだ時の結果も報告します。
ここで伝えておきたいのは、レーザー加工機を買ったはいいけど、思った性能が出ていない人。ひとまずガスアシスト機能があるかどうかを確認してください。ノズルだけはついていてコンプレッサーさえ買えば解決する人も多そうなので。ついていない場合はヘッドを交換する、もしくはヘッド相当のパイプを鋭角に設置すれば同じような効果は得られるはず。
高い買い物だったはずなので一度ご確認を。そのうち、40Wガスアシスト付きで加工する場合のレーザー強度の設定値を改めて図り直して掲載する予定。あまりにかけ離れていたらどこかに原因があるだろうから。
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