レーザー加工機の排気について (3.現状)

何とか排気が臭わないようにしたい。というか無臭なんて望まないから、せめて臭くない程度にしたい。物理的にも科学的にも無理そうなのはわかってるけど。

ネット上で他の人の実例を見ていても「臭くない程度に」というのが「どの程度の臭くない程度」なのかが分からない。

一日歩いた足の裏程度の匂いなのか、1ヵ月常温で放置したお茶のペットボトルくらいなのか。他人が臭いと思うレベルはどの程度なのかを知りたい。個人的には臭いをネットで伝える技術が早く開発されることを祈っている。

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まず、本体を導入してから試し切りまでの数日は、排気ダクトを室外に引くだけというスタンスで様子を見ていた。都合のいいことに工作室として使っている部屋には換気扇があるため、換気扇までダクトを引いておけば室外排気できるという環境で、わざわざ窓を空けるなんて面倒なことはしなくて済んでいる。

ただし、実際に加工中に外に出てみるととんでもないことに。換気扇から煙がモクモク、匂いも小規模なボヤ騒ぎ並み、このままだと近隣住民に怒られるのも時間の問題という感じ。

なので、早々に対策をすることにした。まずは匂いは後回しにしたとして煙成分の除去。ヤニが周囲に付着するのだけは避けなければいけないということでいろんなものを試した。

身近にあって、躊躇わずに交換でき、安価に済むもの、かつ風が通りやすいもの(フィルタの性能と相反する気もするが)

・スポンジ
・クッキングペーパー
・ウェス
・油汚れ用換気扇フィルタ
・空気清浄機
・活性炭(水槽用)

こんなところ。
まずスポンジを加工機の排気口付近に詰めていたのだが、それなりに効果はある。ただ、しばらく使っていると目詰まり、炭化し急に空気の流れが悪くなるので定期的な交換が必要。排気の後段ならマシなのかも。

クッキングペーパーは言わずもがな。暫く通すだけでこげ茶色のいい色に染まる。ただ、簡単なフィルタとしては機能しているようだが煙を低減しようとするとそれなりの枚数を重ねないと効果は薄そう。

ウェス。これも目が粗いので簡単なフィルタにしかならない。湿った状態だと効果は高そうだが、それでも煙を取り除くという感じではない。

油汚れ用換気扇フィルタ。これが一番効果がなかったかもしれない。ヤニ汚れ自体はそれなりに付着するが、煙が通ったついでに汚していったという程度。スポンジの目が粗いものと構造は変わらないはずなので使い方を変えればもう少しいい方法があるかもしれない。

空気清浄機。これが一番効果はあるが、空気清浄機も大変なことになる。あくまでも室内に漏れ出た残り香の処理程度に考えたほうがいい。すべてを受け止めさせるのは無謀だ。

活性炭は消臭効果は高そう。大量に使ったわけではないが、明らかに煙の排出量が減った気がする。実際にどの程度必要なのかは分からないが試す価値はありそう。

ただ、どの方法をもってしてもアクリルをカットするときの強烈な匂いには効果がなかった。木材カットは焦げ臭なので耐えられるが、アクリルの場合は刺激臭である。試し切りの1回以降、うちでは切ったことがないというくらいすごい匂いだ。これを目的に買うのは本当によく考えたほうがいい。

ということで、ここしばらくは突貫工事でこんな排煙ボックスを作って使用していた。加工機で取り扱えるのが最大25cm四方くらいなので12cmファン2台分を並べた大きさでMDFを加工して作ったもの。こういう箱を自在に作れるのは便利だ。

手前から、PC用120mmFAN、キッチンペーパー、活性炭、トイレFANの順。

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排煙の流れとしてはこんな順に流れていく。
加工機→スポンジ→加工機付属シロッコファン→ダクト→排煙ボックスFAN→キッチンペーパーフィルタ4層→活性炭5cm→トイレ用ファン→部屋の換気扇→外

フィルタとして機能しているのはスポンジ、キッチンペーパー、活性炭の3種類。本当はもっと通せればいいのだが、現状手持ちの送風、吸気系ではこれくらいが限界。何かを増やすとその前後から通過しきれない煙が漏れるという感じになってしまう。

流体力学や圧力損失に詳しければいいのだが、専門ではないのでトライアンドエラーの固まりだ。

とにかく、レーザー加工機が密閉された構造ではないことを考えると、空気は押し出すというより外から吸い出すほうがよさそうなので、吸気や静圧に強いファンを使ったほうがよさそう。

現状では本体付属のシロッコファンがスポンジを通して空気を吸いだしダクトに送る、排煙ボックスのファンがキッチンペーパーに風を送りだし、トイレファンが活性炭を通して空気を吸い出すような構造になっている。

これはあくまでも手持ちのファンに合わせた構造であって、決して効率がいい方法ではなさそう。
ということなので1から構成を考え直すことにした。

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