Tobii(SteelSeries)の視線入力デバイス(Eye Tracker)を使っている。使っているとはいっても用途は限られるのだが、手を使うジェスチャとは違って画面を見るだけで簡単な操作や入力ができるので面白いといえば面白い。
Tobiiの視線入力デバイスはそのあたりがちゃんと考えられていて、ゲームなどデモそこそこ使えるデバイスになっている。
ちょっと前に、Windows10の認証(Windows Hello)に使えるというのを見たので、今更ながら設定しようとしたのだが、どうもうまくいかなかったのでメモ。
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SteelSeries Sentry Gaming Eye Tracker 視線測定機 69041 Windows 8 SteelSeries |
EyeTrackerを使用するために、Tobii EyeXというアプリを常駐させる必要があるのだが、Windows Helloに対応させるにはEyeXのV2.0.2以降が必要とされている。
そのEyeXをダウンロードしてセットアップしたのだが、どうもエラーメッセージが出て起動しない。メッセージの内容はこれ。
“The Tobii EyeX Engine crashed with the following exception:”
アップデートしたがために、視線検出そのものが使えなくなってしまった。原因を探ってみると、どうもレジストリに原因があるようだ。
旧バージョンのEyeXと、新バージョンのEyeXではレジストリの書き込み位置が異なるらしく、新しいバージョンのほうのレジストリ情報がないのでエラーが出るらしい。
とりあえず、無理やりコピーしてもよかったのだが、Tobii関係のアプリを一度すべてアンインストールし、以下のレジストリをすべて削除したうえで再インストールすると治った。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\\Tobii\\TobiiUpdater
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Tobii\TobiiUpdater
ちなみに、Windows Hello対応だが、EyeXの最新版をダウンロードしてもそのままでは使えず、EyeXの設定画面の”About”内にある”Check for updates”を実行することで、Hello対応になった。
この作業をすることで、PC前に着座している場合に
1. 眼が検出できなくなると画面を暗くする(EyeXの機能)
2. 眼が検出できない状態が続くとWIndowsをロックする(EyeXの機能)
3. WIndows10のロックを解除する(Windows Helloの機能)
が使えるようになる。
サンプルで、目線の場所をオーバーレイしてくれるアプリがついているのだが、意外と精度がいいので面白い。キャプチャでいうと中央にある水玉の模様のようなものがそう。
あと、個人的に便利だなと思うのはマウスワープ機能だ。これは、視線の先に向かってマウスカーソルを動かそうとすると今ある位置から視線の範囲までマウスの移動を端折ってくれる機能だ。昔シェアウェアにあった”チューチューマウス“の機能に近いかもしれない。自分がクリックしようとしている場所を事前に無意識に見ていることを利用して、マウスポインタを勝手に移動してくれる。これはとても便利。というかこの機能だけのために使っているといっても過言ではない。
ただ、このデバイスもマルチディスプレイ環境下だとどれか1枚のディスプレイのみ、しかもUSB3.0系でしか使えないのが玉に瑕。古いパソコンとかでも使えると便利なのになぁと思う次第。
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