中華レーザー加工機に(いまさらだけど)手を出すことにした(ポチるまで)

いままでいろんな物や工具に手を出してきた。

自分があまりにも多趣味だということもあるが(広くちょっとだけ深くがモットー)、なんにせよこういう生き方をする人間は少なからず物持ちなのだ。家の中にありとあらゆるものが散乱している状態。ミニマリストなんてとんでもない生き物だと思っている。

確かに、最近ではいろんなところでDIY向けの場所や道具を貸してくれる場所も多いので、趣味の中でもものづくりというものだけに範囲を絞ればそういう場所で済むのかもしれない。でもそれはただの道具としての感覚であって、自分で仕組みを理解したり応用をしていくという方向とは異なる。まぁ、確かに最近ではビデオカメラなんてなくてもスマホやデジカメで間に合っちゃうので、年に一回の運動会はビデオカメラをレンタルなんて方法で十分な気もするし、ミニマリストは今の時代の生き方なんだなと思う部分も多いが。

そんなこんなで、ここ数年はソフト系も大体OKになってきたので、自分の中でのブームはハードウェア系に移行している。CNCの導入計画もあるのだが、その前に事前準備兼、予習的な感覚でレーザーカッターを導入することにした。しかもあえて茨の道を歩むことに。

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僕が何がしたいかというと、結局は小物の高精度加工ということになる。

だったらCNCでいいじゃんということになるのだが、騒音などを考えると24時間動かす訳にもいかないし、今使っている3Dプリンタでさえそれなりに騒音を出すので使う時間を考えざるを得ない状況。

そもそも従来通りの手作業だとだめなのかといわれるとだめではないのだが、ぶっちゃけ手持ちの手作業用の工作機械を使ってできる精度範囲を越えてしまっているので、その手作業用の機械すら高級品に買い替えたくなるような状況なのだ。ボール盤も剛性のあるでかいのが欲しいしバンドソーも欲しい。旋盤も欲しいのだけど、それらを買い集めるだけの場所がない。そうなってくると、自分の一番やりたいこと、もしくは工数をかけている作業を劇的に短縮している工作機械を導入するのが一番のチートなわけだ。

で、自分が時間をかけることが多い作業といえば、カット、穴あけ加工、面だし、研磨の類になる。3Dプリンタも革命的だし、使い始めてできるようになったことも飛躍的に増えた。でも、精度はまずまずなのだが、FDM特有の積層方向の強度不足や熱に弱いという致命的な欠点もあり、主要な部品は置き換えられずにいる。

下記写真のリモコンホルダーみたいなものは数分のデザイン、1時間程度の印刷で出力できるので掃除している間に出来上がる。わざわざ人に作ったと吹聴するほどでもないものに関しては印刷時間を除けば3Dプリンタの圧勝だとは思う。(最近はリモコンを壁に掛ける需要はないのか高級機にしか標準付属じゃないらしい。価格帯でこういうのを付けたりつけなかったりするのもどうかと思うが)

IMG_20160227_182309.jpg

で、そのレベルで物足りなくなると金属加工に手を出したくなってくるのだが、あくまでもこれは主要部品の話。その他にもケースやバックパネル、スペーサーなど、3Dプリンタだと意外と時間がかかるし、しかも強度不足みたいな部品もある。だけどそれだけのために旋盤は・・というようなときに便利そうなのが合板やMDF、アクリル加工の類。アクリルは決して安くはないが、合板やMDFは最近は100均にもある身近な材料でもある。これらの材料が自在に加工できれば工作の幅もかなり広がることになる。

合板、MDF、アクリルは正直いって手加工には向いてない材料だと思っている。断面がボソボソになったり出来上がり直前で割れたりと今までろくな記憶がない。牛丼でいうと、安いは満たしているのだが、早いとうまいは手加工だと難しい。そんなこんなである程度の合板、MDF、アクリルがカットできる機器を導入することを検討することに。

レーザーカッター、レーザー加工機と呼ばれる類のものはかなり昔からある機器で、業界によっては広く浸透している機器だ。原理的には3Dプリンタなどと同様でX-Y軸の2軸(3軸も)方向にレーザーを走査していくことで2次元平面状の物体をカットしたり焦がしたりということができ、レーザー彫刻という意味でエングレービングという表現も使われている。

そもそもレーザー発振にはいくつか方式があり、それぞれの出力が異なるためできることも多少違ってくる。最近流行っているのは、3Dプリンタとほぼ同等のX-Yテーブルに半導体レーザーを固定したタイプで、数百mWから数Wの表面彫刻を対象としたもの、その他に個人で買える価格帯だとCo2等のガスを用いたレーザー方式などがある。今回はそのCo2レーザーを使用したものを導入してみることにする。出力はなんやかんやの理由で40Wに。これで数mm程度なら板を切断できるためできることが増えるはず。

ざっくりまとめるとこんな感じ

レーザー発振器
半導体レーザー
Co2(ガスレーザー)
YAG,YVO(結晶
レーザー)
Fiberレーザー
波長
数100nm
10.6μm / 9.4μm
YAGレーザ(1064nm、SHG532nm、THG355nm、FHG266nm)、YVO4レーザ(1064nm、SHG532nm、THG355nm、FHG266nm)、YLFレーザ(1064nm、SHG532nm、THG355nm、FHG266nm)
(1070nm、SHG532nm)
レーザー強度
数百mW~数W
~数kW
個人向けは50W程度まで
~数kW
~数kW
できること
簡単な彫刻
彫刻、切断
金属の切断
金属の切断
加工可能な材料
木材、アクリル、紙、布地、プラスチック、フォイルとフィルム、皮革(レザー)、石
木材、アクリル、ガラス、紙、布地、プラスチック、フォイルとフィルム、皮革(レザー)、石
金属、被覆金属、プラスチック
金属、被覆金属、プラスチック
大きさ
卓上
卓上
専用機
専用機
価格
数万~
数万~
数10万~
数10万~

で、3Dプリンタもあることだし、いろいろ調べてても難しそうなところはないので自作してみようかと考えたのだが、実際問題として相手はレーザーだし、失明したら嫌だしということで、自作といい勝負の価格帯で出している中華製品があるようなので、それからステップアップしていくことにしようと思う。苦難は乗り越える覚悟ができている。というかその苦難がなければ自分にとって得るものがない可能性があるからだ。

とりあえず最安ゾーンを狙って、不足分は自分で好きなように追加投資で拡張する方向で。ゴミについてくるのはそもそもゴミだろうしね。

ということで、業界ではおなじみの格安レーザー加工機をポチったのが2/23、7日間のProcessing timeを延ばしてほしいと言い訳されたのが2/29、さて、どうなることやら。

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