2×4材で机を作ってみる

ここ数年は電気系の工作しかしてこなかった(というか環境上できなかった)ので金工、木工からは離れていた。が、諸事情により机を用意する必要が出てきたので致し方なく自作することにする(近所の人ごめんなさい)

今回のテーマは、

・目的は自分仕様の寸法の机を手に入れる(作るのが目的ではない)

・住宅街でそれなりの大物を作るための方法

・材料カットサービスをスムーズに頼む方法

・自分の技術向上のために新しい方法を取り入れる

です。なんだかんだで結構大変だったが。。。

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実際には道具も一通りあるしやろうと思えばできるんだけど、今回はあえて楽な道を選ぶことにした。(それでも大変だったけど)

まず最初に掲げた目標がこれ。

・2×4材を使ってそれなりに強度のある作業机を作る

・机は2台作成し、足の長さだけ異なる仕様に

・のこぎりやジグソーなど切断作業は自分ではやらない

・釘やコーススレッドは使わず、ダボ継ぎのみで作成する

けっこうハードル上げちゃってる気もするが、まぁと下記でできる工作の限界を知ろうということだ。

都会で工作するときに考えなくてはならない問題点は以下

① 安い材料は寸法がデカい。

 たぶん車には乗らないことのほうが多いので、軽トラを借りるなんて方法もあるが、持って帰れたとしても家の中を通れないこともある。現実をちゃんと見て熟考すること。

② ホームセンターによって同じ材料でも全然値段が違う

 僕が好きなジョイフル本田は横浜にはないので致し方なく近所のシマホへ。材質も多少違うが値付けもかなり違う。結局既製品を買ったほうが安かったなんてことにならないように。

③ 有料カットサービスは店員の当たり外れが大きい

 1カット数十円で材料をカットしてくれるサービスは非常に便利だ。購入時そのままでは車にすら乗らない材料を部品の形で持ち帰ることができる。

④ 自分一人で組み立てられる構造で設計できているか

 絵にかくのは簡単だが、実際にやってみると非現実的な方法を取らざるを得ない場合や、物理的にあり得ない構造になっていることがある。

⑤ 資材置き場、組立途中のものを保管するスペースはあるか

 完成状態だけを想像していると、実際に設置する場所に今現在置いてあるものをどこに逃がすのか?そもそも組立途中で来週末ままで保管なんてときに置いておく場所があるのかなど。

こんなところか。

材料には安価な2×4材(SPF材)を使う。しかも、基本的なカットはホームセンター任せという仕様で。

実際には(適当に)設計した机の寸法に合わせて2×4材を任意の長さに切断するための設計図を作成し、ホームセンターのおじさん(またはお兄さん)に見てもらうところから始める必要がある。

このとき、2×4材には長さが数種類あって、フィート換算なので大体だが1830mm,1440mm,2440mm,3050mmくらいのものがある。値段的には長さに対してほとんど比例する感じなのでスケールメリットはないことが多いが、設計図上、うまく長さまで考慮すれば材料費をケチれるかもしれない。ちなみに都会のホームセンターには2440mm以上の材料は置いていないことが多い(建物に入らないため)

あと、SPF材はムラが多く、スーパーの野菜のごとくちゃんと選別しないと、反りや節の場所など不都合が生じることが多い。店には申し訳ないがそれなりにいいものを選り好んだほうがいいので、やはりこの場合も大きなホームセンターに行くことをお勧めする。

で、切断を依頼するときのコツだが、同じ長さの木材を同じ長さで切ってもらう場合はまとめて切ってもらうとカット費用が安く抑えられる。

あくまでも切断機を一度動かすたびに費用が発生するようなので、3本まとめて切ってもらえばそれだけでカット費用が3分の1になる。あくまでもいい人に当たったときに限っての話だろうが。少なくとも切断の長さ調整の工数もあるので、同じ長さの場合はまとめたほうがおじさんも楽なのだと思う。

今回は島忠だったが、切断機によっては2000m以上の長さ指定ができない機械もあるようだ。その場合は材木の長さ―2000mm以上の長さである端材側の長さ指定でカットするようなので、じさんが刃厚や切り代の計算でパニックになってる時がある。そういうときは自分の材料が無駄にならないように助けてあげたほうがいい。ちなみにカットには15分くらいお付き合いいただいた。

机2つ分の材料なので、2×4材10数本、1×4材数本とカット代で今回は7000円ほどだった。天板くらいはちゃんとした板を買えばこんなにひどいことにはならないが、すべてを2×4材でそろえると家の中が大変なことになるので注意。たとえばこんな感じ。

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木材は、通常釘や木ネジで止めるのが一般的だが、2×4材に限っては厚みもあり、下穴を空けないと割れることもある。穴あけ、釘打ちのように結局二度手間になる感じがしたのと、一度ダボ加工をちゃんとやってみたかったので今回はどっちも使うのはやめにした。

その代わり、今までには使わなかった専用工具が2つほど必要になる。ダボ錐とダボマーカーである。実際に使ってみたら意外と効率がいいので、ドリルの刃で頑張るよりも1セット買ってしまったほうがいいと思う。2×4材なら10mmでOKだと思うが、1×4の短辺に使う場合は8mmや6mmくらいのほうがいいかもしれない。

最近はダボ錐、ダボマーカーがセットになっているものが安く売られているのでこれでいいんじゃないかと。

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あと、決まった位置に穴を開ける単純作業が発生するので、2×4用の専用定規もあると便利

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今回は、これらの道具を使って木材同士を固定していくが、”ダボ”そのものが店に見当たらない。計算上、100本以上必要になるはずなので、ダボにお金をかけてもしようがないということで8mmと10mmの丸棒を数本購入した。

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この丸棒を例のサーキューラーソーで大量にぶった切っていく。これを普通の鋸でやれといわれたら大人しく高級なダボを大人買いしているだろう。

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実際の作業は単純で、定規で目盛りを打って、ハンドドリル、もしくはボール盤でダボ穴を開ける。ダボを打ち込んで止める。この作業の繰り返しなので、いつもながら作業写真はない。今回の場合は、ダボを打ち込む作業以外がすべて電動、もしくはサービス頼りなので非常に効率が良かった。

土曜の午前中に買いだしをして、午後に試行錯誤しながら1台作成。日曜は前日のおさらいなので半日で2台目作成という感じ。

全体の構成はほぼ同じ、足の長さのみが異なるだけなので使いまわしがきく。正直、この程度のレベルなら、IKEAの組み立て式家具を買ってきて組み立てるのとほぼ同レベルの作業で済む。どうせすぐ穴が開く作業机なので、塗装も今のところは考えていない。たったこの程度の作りだが、2×4材なのでそれなりの強度もあり、実際には大人一人が乗ってもびくともしない。

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