Raspberry Pi オーディオサーバー化キットのバリエーション

ここ数ヶ月、たくさんの方々にキット、完成品を使っていただき本当に感謝しています。私自身があまりオーディオに詳しくないこともあり、相性や再生環境など皆さんの考え、目的や使い方など勉強させていただくことも多く、逆にご迷惑をおかけしていないか心配です。

現行版はある程度の形や流れが見えてきたのでこのまま継続するとして、次の企画はどうしようかと画策し始めました。本来はこの流れも、家に余っているRaspberry Piを使って何かできないか?という企画だったはずなのですが、いつの間にか初代Bを置き去りにし、B+からの対応になってしまっています。実際には基板形状やネジ穴などの加工工数を考慮しての結論なのですがいまだに少し心残りがあります。

そこで一度原点に返り、個人の家にあれば便利だと思えるオーディオについてまたもや再考してみて、その中で現実的に出来そうなものから形にしていこうと思っています。

以前にも同じようなことをRaspberryPiで使うMusic playerについて再考するで書いていますが、今回はvolumio以外の範囲に手を出してみたい。

最初に考えるのは機能的なところ。世の中に存在するメジャーなデバイスのオーディオ関係を比較してみると。

ざっくりな表なのであまり信用しないで確認してほしいし、あくまでも対応規格の話であって音質の優劣ではないということにも注意。

Solution
AppleTV
Chromecast
Nexus Player
XBMC(Software)
AirMac Express
MPD+MPC(Software)
SqueezeBox(Series)
SqueezeBox(Emulator)
Media
Video + Audio
Audio
Output
HDMI
HDMI
HDMI
HDMI
S/PDIF
HDMI
S/PDIF
S/PDIF
S/PDIF
 
 
S/PDIF
 
S/PDIF
HeadPhone
HeadPhone
 
 
 
HeadPhone
 
HeadPhone
RCA
RCA
 
 
 
i2s
 
i2s
 
i2s
Server
itunes
DLNA,samba
google music
DLNA,samba
itunes
DLNA,samba
Squeezebox Server(lms)
Squeezebox Server(lms)
Control
iOS
iOS,Android
iOS,Android
iOS,Android
iOS
iOS,Android,web
iOS,Android,web
iOS,Android,web
Controller
 
Controller
Controller
 
 
 
AirPlay
 ×
 ×
multi-room
〇(itunes)
×
×
×
〇(itunes)
×

右半分はプラットホームがまちまちなので一概に言いづらいところもあるけど、まぁイメージとしてはこんな感じ。こうしてみてみるとApple製品はI/Oの選択肢はないが、機能としては全包囲。さすがだ。

ここで、問題となるのはオーディオ信号にHDMIを使ってしまってよいのかという問題。HDMIセレクタやAVアンプを持っているようなヘビーユーザーならばそれでいいと思うのだが、一般的な家庭ではHDMIはテレビに直接刺すものだ。そう考えると、音楽を聴くだけのためにテレビをつけなきゃ、なんてことに。また、TV出力前提のSTBはインターフェースがテレビに表示されるため、テレビを見ないと操作できないなんてことにもなる。そういう意味では左半分の映像出力系STBはあくまでもビデオのために導入するべきであり、オーディオは右半分のSolutionを使ったほうが便利ということになる。また、オーディオは奥が深く、そのうちDDCやDACにこだわりが出てくるひとも多い。そんなレベルに達するとi2s直結でいろいろ試せるオープン系のSolutionが必須になるようだ。

そこで出てくるのが両対応のApple製品ということになるのだが、こうなるともう好みでしかない。正直言うと僕はiTunesが分かりにくくて使いにくいと思うので無し派だ。iPhone系の同期アプリは別ソフトにすべきだと思うのだが、統合してしまったがために非常にわかりにくいソフトになってしまっている。また、代替するソフトにほとんど選択肢がないのも理由の一つ。mpdやSqueezeBox系はクライアントアプリが豊富なので好みや使いやすさで選ぶことができる。

ということで、いろいろごった煮にしたバージョンを作ってみようという感じにはなってきたのだけど、他の方のニーズがいまいち読めていないのも確か。我が家では最近導入したNexus player + XBMCで動画系は満足する状態になって来ているので、右半分のオーディオ系でも今まで手を付けていなかったSqueezebox系に手を出してみようかなという感じ。この範囲なら今まで頒布に付き合っていただいた方にもソフトの更新だけで対応できるはず。

長々と言い訳をしたが、次回の目標は,「LCDを無駄にしないようになんとか使いながら、Apple製品からAirPlayができてRadikoも聞けて、しかも複数台から同期して音を出すことができるオーディオサーバー(クライアント?)」の提案にすることに。

コンポから高音質でラジオが聞けるというメリットは大きいし、マルチルームスピーカーは僕個人的に夢のシステムなのでぜひ何とかしたい。というかできるはず。というかもうある。というか分かってて言ってるだろ。ということです。

もし技術的にいい解をお持ちの方がいればぜひご協力よろしくお願いいたします。

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