Raspberr Pi B+用ケースの問題点と改善

Raspberry Pi B+用ケースを配布し始めて、多くの方から様々な意見をもらっている。ポジティブ7割、ネガティブ2割というところか。正直儲からないけれど、少しでもRaspberry Piの魅力に気づいてほしい。ただそれだけの気持ちが原動力。

今のところ気づいている問題点と今後の改善の見通しについて。

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貴重なご意見をたくさん頂いているのですが、とりあえずは重複しているものを優先的に。自画自賛をするつもりはないので正直に書きます。

いいところ

・3Dプリンタの造形の質 – 設計上の問題はおいておいて、思ったよりも使い物になる。

・LCD内蔵型のケースが皆無だったので助かった。

・そこそこの見た目でそこそこの値段なので極端なガッカリ感は感じない。

・M3六角ステンキャップがいい味出してる。

わるいところ

・設計がシビアすぎる。

・SDカードを挿抜するだけのために分解するのが面倒

・フロント、バックパネルの表面の傷や造形ムラがちょっと・・・・

・ネジ穴が弱く、すぐバカになる。

・M3六角ステンキャップのために六角レンチが必要になる。

その他

・ソフト仕様の開示

・他の機能の付加

・ケースデザイン変更(もっとカッコよく)

こんなところ。正直、言われるまで自覚がない部分も多く、また、ターゲット層によっても意見が分かれるところもあるので、すべてに解があるとは思っていない。でも、今回、こういうことが分かったのが自分にとって一番の収穫でもある。

LCD内蔵型のケースが皆無だったので助かった。 – これは自分が作ろうと思ったきっかけでもあるのですごくうれしい。基板本体の上に拡張で乗せられても時限爆弾的なビジュアルにしかならないんだよね。タッパーとかタカチとかありふれたケースに入れることになるし、加工や手間、完成度を考えると剝き出しでいいやと思っちゃう。

3Dプリンタの造形の質 – 思ったよりも使い物になる。フロント、バックパネルの表面の傷や造形ムラがちょっと・・・・ – これは正直コメントのしようがないかも。3Dプリンタ側の立場でいえば、このレベルですら簡単にはできないし、失敗も多い。20万出せばもっときれいに出力できるけど一つ作るのに2日かかりますと言われれば当然悩むはず。逆にエンジニア系の視点だと、なんで縞々なのか?角がガタガタ、表面がつるつるじゃないなど言いたいことは山ほどあるはず。確かにネット上を見ても3Dプリンタの悪いところはほとんど書いてない。全く知らない人から見れば、こんなものが家で作れるのか、削らなくてもそのまま使えるレベル、など視点によって意見は様々。正直、損も得もしないけど、楽しさを共有できたら程度の落としどころがこのレベルと思ってください。3Dプリンタとしての出力改善の努力はしていきます。

そこそこの見た目でそこそこの値段なので極端なガッカリ感は感じない。M3六角ステンキャップがいい味出してる。 – 造形上の問題からケースによくある上下からの勘合をあえて避けたこと、ネジに思い付きで高級なステンキャップを使ったことによるものかと(笑) 3Dプリンタが万能ならもっと良いデザインもあると思うが、無理な形は出力も微妙になるので今回は安定感と造形のしやすさを優先した。ネジについては思った以上に開閉される方が多いので使いやすさを重視してプラスネジも選べるようにする予定。価格も下げられる。

さて、ここからは本題。今回の改善点。

設計がシビアすぎる。– 本当は修正したいと思っていますが、下記改善点でどれだけ良くなるか様子を見てからにしようと思います。寸法はかなりきついですが削らずとも組み立てられるので。極端なことを言うとネジを使わずに組み立てられるようにするのも手かも。逆にネジ点数を増やす、造形で解決するという方法もありますが、コスト的には上がる方向になってしまいそう。

ネジ穴が弱く、すぐバカになる – 正直想定外でした。自作erさんのほうが多いのでびっくりです。一度組み立てたらそのままという人が大半だと思っていたので。すぐゴミになるケースなんてありえないので、ここは早急に対応します。検討している方法としては”ネジ穴部の造形を変更してむりやりナットを入れる”です。造形コストを上げずに簡単にネジが締められるようにしたいと思います。

SDカードを挿抜するだけのために分解するのが面倒 – これも同じ理由で想定外でした。バージョンの変更やイメージの書き換えなど、見た目を優先したが故に挿抜が非常に面倒な構造になってしまったことをお詫びします。自作erの方に対してはネジ穴、SDのダブルパンチになってしまっているようですし、この点も修正します。ただし、造形上、また見た目の問題を犠牲にするつもりはないので、満足いく形ができ次第切り替えようと思います。

あと、個人的な問題ですが、ヤフオクやその他SNS系での配布のコントロールが大変なので、ケースのみの頒布は受注生産、ブログで完結する形にしたいと思います。業者に手数料をぼったくられると割安感も感じなくなりますし。サポートの負担も考慮して、今後は動作確認済み、完成品をメインにしたいと思います。ケース代に部品の原価が乗っているだけなので自分で部品を集めるよりも割安感があると思います(個人で集めると送料負担がで大きいので)

なお、初号機の餌食になっていただいた勇気ある方々の中で細かいフィードバックをいただいている方には試食版として修正品をお送りさせていただきますのでもうしばらくお待ちください。

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