ついに日本でもChromebookの販売が解禁された。
のだが、円安の影響もあるし、いつものぼったくり感が否めないので今この波に乗るべきか、乗らないほうがいいのか。落ち着いて再確認してみる。
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Dell Chromebook 11 ノートブックPC (Cel2955U/4GB/16GB/11.6インチ/ChromeOS) Chromebook11 15Q32 (日本正規品) Dell Computers |
僕を含む先駆者、すなわち人柱erの意見は聞いておいて損はない。大手サイトの一日レビューとは使用時間が違うし。
まず国内販売が正式に発表されているラインアップについて。現在アメリカでそれなりに売れている製品が中心。ほかにToshiba、HP、Samsungの製品がある。
ASUS
Chromebook C300MA 13inch(4GB/32GB)
↓注:これは並行輸入品なので11インチの(2GB/16GB)モデル。
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ASUS Chromebook クロームブック C200MA-DS01 11.6インチ 2GB DDR3L SDRAM 【並行輸入】 Asus |
Acer
Chromebook C720 11inch(2GB/16GB) ¥32,184
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acer ChromeBook C720 (日本正規品) 日本エイサー 2014-11-13 |
DELL
DELL Chromebook11(2GB/16GB) ¥34,538
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Dell Chromebook 11 ノートブックPC (Cel2955U/2GB/16GB/11.6インチ/ChromeOS) Chromebook11 15Q31 (日本正規品) Dell Computers |
DELL Chromebook11(4GB/16GB) ¥42,098
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Dell Chromebook 11 ノートブックPC (Cel2955U/4GB/16GB/11.6インチ/ChromeOS) Chromebook11 15Q32 (日本正規品) Dell Computers |
googleが提示している仕様なのか、コスト的な問題なのはどうかはわからないが、各社のChromebookはほぼ似たような構成になっている。明らかに違う部分について記しておく。
1.CPU
高性能順に Celeron N2955U (Acer) > Celeron N2830 (Asus)> Exynos (Samsung) な感じ。Samsungは明らかに動作が遅く感じるのでやめておいたほうがいい。Celeronは世代の問題だが、Asusはファンレス構造。電池持ちはずば抜けていい。性能重視ならAcerを。Acerは6時間程度。C200なら10時間弱持つ。
2.11インチか13インチか
今出ている機種はToshibaの2世代目を除いてすべて共通の解像度(1366×768)を持つ。よって液晶が大きいから綺麗というわけではないので注意。メーカによっては11インチと13インチで液晶の光沢、非光沢を変えているメーカもある。IPS液晶かどうかも選択肢。ただ重量が増えるのにバッテリー持ちがよくなるわけでもないので僕なら11インチを選ぶ。持ち運ぶ機会を大事にしたい。広い画面が欲しければ外部出力を使えばフルHD出力可能。
3.タッチパネル
Acerにはタッチパネルモデルもある。が、業界のトレンドとしては低価格、非タッチパネルのようなので終息の方向かも。
4.メモリ・ストレージ
組み合わせとしては、2GB/16GB, 2GB/32GB, 4GB/16GB, 4GB/32GB こんな感じ。基本は2GB/16GBモデルのようだが、ぼくが触った感じだとメモリは4GBあるほうがいい気がする。それでもWindowsの2GBモデルよりも快適なのは間違いないが、デスクトップと同じ感じで使おうと思うと4GBは欲しい。
逆にストレージは、ブラウザを使っている限りはほとんど必要ないので16GBでも十分。ファイルをダウンロードする場合もSDカードに保存すれば大きな問題にはならない。でも、Chromebook上でUbuntuを使うというようなマニアックな使い方を想定しているのなら迷わずに4GB/32GBモデルを選んでおいたほうがいいかも。
こんなところか。
ここで、もう一度Chromebookについての重要事項確認。
Chromebookは完璧なまでに低価格路線を狙った”キーボード付きのネットブラウジング専用端末”である。だからといって、昔流行ったネットブックと根本的に違うのは”ネットをブラウズする上では全くストレスがたまらない”こと
だ。ネット以外の用途を求めるのはお門違いだ。って言いたいが、お門違いな人にはUbuntu化を勧める。なので、無駄にコストをかけること。無駄に性能を追求すること自体が間違っているし、現状では利便性もそこまで向上しないだろう。唯一我慢しなければいけないのは解像度。画面が狭いのだけはいただけないので改善してほしいところ。
今回は日本正規品ということで日本語キーボード、国内保証などが主な変更点だとは思うが、これらに全く魅力を感じない人もいるはず。こんなことを総合して考えると、僕は現時点で発表されている国内販売価格で購入することは非常にお勧めしにくい。4万円を超えてくると、Windowsのフルサイズノートでよければそこそこのものが買えてしまうからだ。
あくまでも3万円以下くらいのゾーンがメリットだと思っていたのだが、円安の影響もありあまり魅力には感じない値段になっているのも事実。国内販売解禁は素直にうれしいと思うのだが、普通のWindowsPCと間違えて買ってしまう人が続出しそうな気が・・・・・Chromeブラウザという意味では同じ値段で他に使える幅も広いAndroidタブレットも検討の余地あり。
以前できること、できないことをまとめたので一度目を通してから購入を検討して欲しい。
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