アクティビティートラッカーの優劣

JawboneUpFitbitBasis B1Nike Fuel Bandなど、アクティビティートラッカーが出始めて1年以上たったのだが、最近はスマホ連動系の機能を1つの腕時計にまとめるようなソリューションが流行りだ。Android Wear, Apple Watchなど。

まぁ、すべてがひとつのウェアラブル端末で完結するということはいいことだと思うし歓迎できるが、プラットホーム(Android、iOS)に縛りが出来るのと毎日充電が必要になるような状況だけはあまり歓迎できるもんじゃない。というのがここ数年、アクティビティートラッカーを使い続けてきた人間の感想。

目覚まし時計やタイマー機能のバイブ通知は便利だと思う反面、スマホの更新通知などにはまったくメリットを感じなかった。てか、通知がきて便利だと思う程度の使用頻度の人はスマホじゃなくてもいいんじゃないか?日本のビジネスマンとかスマホを堂々と見れない職業の人はそもそも腕にこんなもの着けてられないしね。

今回は訳あってJawboneUp、Fitbit、BasisB1、国産の活動量計をつけたまま一年間過ごしてきた経験から、各端末の良し悪しや不満点が色々見えてきたので記録。

まず、どんなものでもそうだが、自分の求めている機能が快適に使えるかどうか。これに尽きる。残念ながら、今まで使ってきたウェアラブルデバイスのすべてはその基準を満たしていなかったとおもう。

昨今はいろんな選択肢があって悩むと思うが、事前に様子を探ったほうがいい要素はこんなもの。

選定条件

1.機能(時計、スマホ通知、歩数、高度、心拍、体温、気温、発汗量)

2.性能(ディスプレイ、バックライト、バイブレーション、NFC、Bluetooth

3.形状(腕時計、リング、バンド、ポケット)

4.バッテリ持続時間

5.同期間隔、同期手段

6.防水、防塵

7.同期するアプリの出来

8.価格

まぁ、普通は価格の安い(一万円以下)デバイスでお試しということになると思うが、このゾーンは正直国産の活動量計と方式、性能に差はない。国産のものだと5000円以下でも市販されているが、この液晶表示部を取り去り、スマホとの同期機能、アプリをつけたようなものと思えばいい。単純に考えれば単独で動作可能なものをあえてスマホのアプリを通して見せることで高性能感を演出しているだけともいえる。クラウド処理によって分析結果に差があったり、グラフで見れたりもするのだが、最近の国産端末はNFCで同期できるものも多いのであまりメリットは感じないかもしれない。

逆にウェアラブル端末の大きなメリットといえばその形状。国産ものはなぜかフリスクケースのようなタブ型でどう扱っていいのかわからない。悩んだ挙句ポケットにということが多いが、海外勢は腕に着けるタイプが大半。単純明快で持ち歩いていることを忘れないのが大きなメリット。ポケットに入れておくタイプのロガーはシャワーを浴びる、朝の着替えなど、服を変えるタイミングでログが切れることが多い。

たぶん次に大きくニーズが分かれるのが、通知を受け取る端末が欲しい人と、ライフログを残したい人のそれぞれの使い方。ぶっちゃけ通知を受け取る機能があるタイプのものは電池が一日程度しか持たない。反面、加速度計のみで同期が一週間で一回とかでよければ本当に一週間持つ端末もあるので、充電の手間を考えると通知機能はいらないと思う人も多いだろう。あと、ロガーとして使いたい人は充電時間も考慮する必要がある。当然だが、充電している時間はログが残せないため、睡眠中のログが取れない日があるなど、データの完全性が損なわれる可能性が高い。

あとは収集できるデータだろう。加速度計タイプのものは、歩数と動いていたかどうか位しか分からないのでデータ-として集めても歩数計と大して変わらない。でもBasis B1のようなタイプは温度が測れたり、発汗量、心拍が測れるので、結果何かが分かるというわけではないがそれなりのデータが収集できる。取得できるデータの種類や信頼性も重要だろう。Fitbitなどは移動したフロアー数が分かったりもする。

ただ、パターン化された行動などは大体分かるのだが、これらの情報を総合しても後からグラフを見てそのとき何をやっていたかを推測するのはかなり難しい。そこで必要になるのは位置情報だ。時間単位で位置情報が分かれば1年分くらいなら大体思い出すことが出来る。僕の場合は自分で入力しているGoogleカレンダーGoogleロケーション履歴、moves(iPhone,Android)、僕の来た道(iPhone,Android)などを使うと大体思い出すのに必要な情報が得られる。

最後にこういう背景を勘案し、一年間使い続けてまぁ使えるなと思ったデバイスを2つ挙げておく。

Basis B1

輸入しなければ入手性が悪いという点を除いては文句なし。計測項目数、バッテリー持ちなどすべてが許容範囲。しいて言うなら初代のラバーバンドがかなり痛んできているというくらいか。

次点:Jawbone Up

シンプルで非常に使いやすかったのだが、数ヶ月で電源が入らなくなる。交換対応が遅いなどの微妙な不具合がマイナス点。使い勝手は悪くない。

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