お試しでフィギュア出力

Y軸の改良(良くなってるかどうかはわからない)がとりあえず終わったので、現状の問題点を把握するためにちょっと複雑な形状を印刷してみることに。
とりあえずは、ABSがそれなりに印刷できるようになってから、それといって使い道の無かったPLAを有効利用することにする。PLAの印刷品質にも不満があったし。

まず、PLAの温度について。
今回はsainsmartの1.75mm PLAフィラメント白について試してみる。
印刷サンプルはまたそのうち同形状で作ってアップロードするとして、気になっていたプリント時の反り、気泡状の隙間、オーバーハング時の垂れなどを比較。ヒートベッド表面は従来どおりカプトンテープ張りの状態にスティック糊を。curaの初期設定温度185、205、225度を試してみたところ、225度が一番マシっぽい。sainsmartの推奨温度範囲は210~250度で温度の辻褄は合ってるので次回は245度くらいまで確認してみることにする。
データは比較的印刷人口の多いPerfumeを。人のと見比べたいしね。3人まとめてサポート無しで印刷決めたのをタイムラプスして動画にできたら絵的にかっこいいなと思ったけど、プリンタさんがその苦行に耐えられなさそうなのでとりあえず頭周辺がシンプルなのっちで。ちなみに僕個人、中田ヤスタカとPerfumeは好きだが、フィギュアは一体も持っていない造形ド素人の意見なのでここからはそういう観点で見てほしい。厳密に言うとこれは”フィギュア”ではなく”人のような形”だ。

Perfume official global website

寝かせた状態、45度、直立状態で数度試した結果、たまたま直立状態のときに印刷条件が揃った様だ。印刷時間が短そうな0度、巷では評判のいい45度は再度試してみたい。大きさはCAD原寸の0.15倍。ラフト、サポートあり、ホットエンド225度、ヒーテッドベッド60度。積層間隔は未知の0.05mmに挑戦。

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面が小さい、かついきなりのオーバハングにホットエンドにこねくり回されて死亡。

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腕部のサポートが崩れ落ちて死亡。寝てたのでそのまま完走。

IMG_20140629_145459.jpgとりあえず完。

大きな見た目の崩れも無く完走したのでこれで出来たことに。

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PLAサポートの除去が超大変なのをこの後知ることになる。。。

で、ABSと同じ感じで取り掛かったのはいいが、まったく剥がれる気がしない。てかABSのように剥ける感じがまったく無い。変な話、造形部よりもサポートのほうが厚いところも多くて慎重に切断しないと確実に折れそう。ニッパーも試したが、刃が入った瞬間の衝撃で折れそうなレベルなので怖くて攻められない。

そんな感じなので、半分ぐらい頑張って早々に切り上げ。リューターを使ってガシガシいくことに。ちなみにリューターは数年前にグラインダー兼用機を¥5,000くらいで買った記憶がある。安いので刃が砥げれば程度の気持ちで買ったが、意外とリューターも使えるのでお気に入り。プロクソンとかもいいんだけど、モーター内蔵の本体って持ちにくいし熱いしで長時間は使えないんだよね。ハンディタイプのグラインダと悩んだけど、こいつは自立してくれるのがいい。棒切断時の端面処理とか。

今回のプリンタ改造にも、100均で買ったルーター用の切断砥石を利用。8mm径くらいは何とか切れる。

その結果がこれ。顔が恐い。どう見てものっちではない。

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注釈:全体的な不気味さは3Dプリンタのせいではなく、もともとのCADデータがこんな感じ。ぱっと見は火星の人面岩そっくり。3Dスキャナの限界ということか。のっちを期待してこれが出てきたら絶対に萎える。それくらいの精度。

で、まぁ一番気になるのは積層痕のような縞模様。これは完全にプリンタの仕業。しかも積層厚は0.05mmで見えるはずも無いため、これは間違いなくZ軸に使っている送りねじの偏心によるもので確定だろう。ABSのときはここまではっきり見えなかった記憶があるが、それが材質によるものなのか、積層圧を0.2mmにしていたからここまで綺麗にトレースされなかったのかは不明。今後の検討課題。

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今回の検討はここまでだけど、直近の課題としてはZ軸の送りネジに決定。以前寸切ボルトそのものは交換してるし、ねじ山もそれなりに磨いているのであとはモーターとのカップリング精度かな。偏心を簡単に調べる方法があれば楽なのだが。。。。。

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